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小噺

おフランス

ちなみにそこのあなた、モニターの前のあなた、お食事中ですか? ふ〜ん、そうですか。あっ、そう。いや、どうでもいいんですけど。
フランス料理のお店↓からもリンクされたことがある当サイトですから、俺の食通ぶりをアピールする為、衒学的にグルメ知識を披露します。
クリスマスに食い逃げを出したフランス料理店

  • 味の素マヨネーズさえかければ何でも美味しい
  • 食材は対戦相手を殴って、気絶させた時に奪う
  • 納豆+アイス=納豆アイス
  • きのこ+きのこ=毒キノコ

ゲームしかやらないとこんな知識しか身につきませんよ? しかもやってるゲームがロクなもんじゃないですよ?
そうですね、じゃあもう少し実践的なお話をしてみましょうかね。


俺が大学1年の頃は親が同じ県内に居たので、ちょくちょく何か食べ物を持ってきてくれたのですよ。でも張り切り過ぎてやたら作りまくったうえで、「お友達にあげなさい」とか言います。俺としては少しでも食費を浮かせたいから、何とか食べようとします。一日三食卵サンドイッチ。三日目になってさすがにツラくなってきたので、サークルに持っていきました。すると卑語くんが俺の持ってきた食料見て言いました。
「……糸ひいてるよ」
次の日には「お腐乱ス」という称号を得られました。欲しくもねえのに。案の定、30分後には誰もそう言わなくなりました。しかし俺への偏見はしっかりと植え付けられたようで、皆と動物園に行く日に生卵にノックダウンされても「ああ、またか」としか思われません、もはや。
さて皆さん、冷蔵庫を定義しろと言われたら、どう定義します? 当時の俺は「モノが決して腐らない魔法の場所」と思っていましたが、懸命な皆さんならお分かりでしょう、冷蔵庫は「モノが腐る速度を遅くするだけの四角い物体」である事を。これから書かれるのは、その事実を俺に体で覚えさせてくれたヤツラの話です。
・あれ? 俺が買ったの、とろけるチーズだったっけ?
・おや? 牛乳が黄色くて、ちょっと硬くなってる! もう少しでヨーグルトにクラスチェンジ?
・知ってました? 卵って爆発するんですよ。「ああ、あんたも卵に穴開けずにチンしたの?」とか思いましたか? ううん、もっと手間かかりません。ちょっと半年くらい冷蔵庫の中に入れると、あらフシギ! 茶色っぽくなった殻をちょっと突付いただけで、この世の物と思えない臭いと共に……
・はにゃ? この茶色くてシワシワの物体は何ですか? 悪魔合体失敗でスライム化でありますか? 御霊をやっぱり入れとくべきでしたか? ううん、せめて1年前に食っとくべきだったんだよ、キャベツ。
・にしても冷えない冷蔵庫だなぁ。気のせいか昔よりモノ入らないし……ん? 冷蔵庫の壁って、こんなにゴツゴツしてたっけ?……なああんだ、早く木づち持ってこないと! 霜が固まって容量が3分の2になっちゃってるよ! コンコン!!
・みなさん、「卵は焼いてしまえば大丈夫!」ってのは神話の世界の話ですよ!(物証:俺) つーか、フライパンの上でトロリとなった茶色い物体は既に卵とは別の物体ですヨ! つまり、「卵が卵である間なら焼いても大丈夫!」と覚え直してネ!
・ほえほえ? これってブルーベリージャムだった筈だよね、みんな! いつのまにか三色ジャムになってしまっても、僕たち友達だよね?だよね? 僕、勇者になってみますです! 調査の結果、上の白色と青色はカビだったみたい! でもちょっともったいないかな?とか調子こいた僕でしたけれど、スプーンがジャムに刺さった瞬間、やっとあきらめました。そう言えば水分がカビと一緒にサヨナラしてたね? うーん、結論。ジャムは8ヶ月で3色ゼリーに変身します。
そして俺にもまみりんという彼女(現妻)が出来て、食生活の管理をされてしまうようになって、そういうチャレンジブルな食卓とはオサラバしてました。でも1年ほど遠距離恋愛と相成ってしまい、仕方が無いので自炊を再びしようとか思いました。でもやっぱり止めました。歳を取って、俺もすっかり安定した人生を歩みたがってたようです。
そして9月半ば。俺の家の玄関で変な臭いがします。換気扇回しながら、台所や冷蔵庫の中を探索しました。果てはトイレやバスまでも。しかし何も見付かりません。でも少し匂いがするだけなので、まあいいやと思っていました。
1週間後、まみりんが久しぶりに帰省してきました。「食事を作ってあげるから、ご飯だけ炊いててね」とか言われたので、取り敢えず米を買ってきました。そして研がないと……と思い、炊飯ジャーを見た刹那、前回まみりんが帰省した時の事を思い出しました。
今日は久々にまみりんが鹿児島に帰って来る。外食ばっかりだから、まみりんのハンバーグが楽しみだなぁ。ご飯だけでも炊いて、少しでも早く作ってもらおうっと! 米でも研いで、電車が来るのを待とうかな。でも、まみりん、疲れたから外食にしようよ、って。まあ仕方ないや、とため息を吐いて米を洗う手を休めました。早く迎えに行ってあげないと……だって雨が降ってるから、傘を持っていってあげないと。まったくもう、梅雨って嫌になっちゃうよ。
一瞬、迷いました。しかし禁断という言葉の、何と魅惑的な事。何ヶ月前のことだったかな。指を折って数えてみました。一本、二本、三本……四本までは折らずに済みました。
でも……でも……梅雨……梅雨が……
ベヘリットが血の涙でも流しそうな極限状況のもと、俺の頭の中に俺天使と俺悪魔が降臨。争いの始まりです。
俺悪魔:「いいから、開けちゃえ、開けちゃえ」
俺天使:「はやく開けちゃおうよ!」
コラコラお前ら、少しは争えっつーの。
ええい、今まで数々の食材(だった物)に鍛えられてきた俺だ、負けてられるかぁっ!! うりゃ、開けるぜ! 開けてしまいやがるぜ!!!
……負けました。
降参。
だって……
おやおや? 俺、いつのまにコンソメスープ作ってたのかなぁ?
それに、気のせいかご飯粒が蠢いてるぞぉ?
……なんてボケを考えられたのは次の日、新しい炊飯ジャーを買ってきた後でした。いやあ、胃に何も入ってないのに吐くのってキツイね! 死体ってあんな匂いがするのかな?
とか思うマサキ、26歳の夏でした。そんな俺ですが、27歳の俺はサンドイッチで食あたりで会社を休んだだけで済みました。なお、コンビニのサンドイッチでした。賞味期限って、冷蔵庫に入れた場合のモノだったんだね!
また一つ利口になりました。めでたし、めでたし。


という事を書いてたら、コレに反応して不敵なお便りが来ました。
これを読んだ時、僕は比類なきシンパシーを嶽花さんに対して一方的に感じました。感動でした。涙が止まりませんでした。
実は僕、大学時代は腐敗師としてかなりの名声を得ていたんです。ええ、そりゃぁもういろんなものを腐敗させましたよ。嶽花さんも経験なされた牛乳、卵は言うにおよばず、ジャガイモ、ニンジン、タマネギのカレー三銃士に代表される野菜達、牛、豚、鶏、羊、魚とバラエティ豊かな肉類、ジャム、バター、マーガリンといったパンの友達やご飯ですよ系のお米の友達と、およそ冷蔵庫に入るものならなんでも腐らせました。
中でも圧巻だったのが、ジャワティーを腐敗させた時のことです。
ジャワティーって、腐ると七色のカビが繁殖しだすんですよ。赤、青、黄色、緑、紫と、それはそれは綺麗でした。で、このカビ達、ジャワティーのペットボトル内で激しい生存競争をくりひろげているらしく、その栄枯盛衰の模様はまさに戦国時代。今日、赤カビ勢が優勢かと思われたら、明日は滅亡寸前だったり、緑カビが天下統一目前までせまっておきながら、各国の連合軍に撃退されたり、たかがカビながら素晴らしいドラマを僕に見せてくれました。いやぁ、あまりにもアレなので捨てるに捨てれなかったことをのぞけば、とても良い経験でしたよ。
また、炊飯ジャー事件もかなりのものでした。嶽花さんも同じような経験をされているみたいですけど、やはり炊飯ジャーに米を入れたままほっておいたんですわ。米の状態は嶽花さんとは違って炊いた後でしたけど。で、いつごろ炊いたものなのかはさっぱりわからないんですが、その炊飯ジャーはなぜか引っ越しの時に物置の奥から出てきまして。ってゆーか、その炊飯ジャー、僕のじゃなかったんですけどね。たぶん、サークルの後輩とかと一緒に飲み会をして、その時に飯も食って、全員分の米を炊くには僕の炊飯ジャーは小さすぎて、しょうがないからだれかの家からもう一個ジャーを持ってきて……という炊飯ジャー物語は思いつくのですが、真相は闇の中です。
で、そのジャーの中身、えらいことになってました。言うなれば腐海。「風の谷のナウシカ」で出てきたアレです。ジャーを開けたとたん、胞子が部屋中に蔓延しました。しかも煙を噴いてました。なにかが。なんなのかはわかんないけど。いやぁ、しかし、これが引越し前で良かったヨ!もう、あんな汚染されたところでは生活できないッス。
そんな腐敗師の僕ですが、僕の弟はさらに腐敗道を極めました。なんと、奴はものを腐らすことを逆手にとるまでにいたったのです。具体的にはヨーグルトなんですけどね。
奴は何度もヨーグルトを腐らせた結果、ある結論に達したのです。ヨーグルトは発酵食品、つまり腐敗物だ、しかも菌はたいてい生きている、それなら、この菌を使ってヨーグルトを再生産できるはずだ、と。それから奴の研究が始まりました。具体的には、食べ終わったヨーグルトの容器に牛乳を入れ、ラップをかけて冷蔵庫で保存、乳酸発酵をさせ牛乳をヨーグルト化させたわけです。
その結果、奴はヨーグルトの再生産に成功しました! 詳しいデータは忘れてしまったのですが、一つのヨーグルト容器から2、3回は再生産できるそうです。あと、メーカーによって出来るやつと出来ないやつがあって、ブルガリアだったかな、菌が生きているとか書いてあるのに再生産が出来ないやつがあって、弟は「あれはウソだ。あのヨーグルトは菌が死滅している」と怒っていました。ええ。
そんなわけで、僕の中では我が弟こそが腐敗of腐敗の腐敗師キングとしてランキングされています。今の所、暫定世界チャンピオンです。
で、今、気づいたんですけど、いったい僕はこんな話を嶽花さんに聞かせてどうするつもりなのでしょうか?まあ、いいです。ともかく、嶽花さんのコラムを読んで、僕は貴方に親近感を感じたのですヨ!
「ふざけんな、お前みたいな常識知らずと俺は違う!」と思われるかもしれませんが、もう僕の中で嶽花さんは腐敗仲間扱いですので。よろしく。

ふざけんな、お前みたいな常識知らずと俺は違う!
って書いても空しいよな、俺。


とか言ってたら、またまた投稿が来ました。しかも女性らしいです(断定しない)。ここは一体なんのページなのでしょうか。
こんにちわ。私、一応、女です。
あの、今回メールさせて頂いたのは「冷蔵庫」を読んでいてもたってもいられなくなったからです。いえ、「お掃除してあげたーい」とか可愛いことじゃないんですけど。ごめんなさい。以下全て私の体験した真実です。
良く冷える冷蔵庫の中に生卵を2年くらい入れっぱなしにしたことがあります。振ってみたらからからと音がしました。割ってみたら薄茶の軽い、干果物のようなものが出てきました。一応、女です。
あと、プロテインパウダー(ボトル)の封を開けて1年ぐらいほっとくと鉄のかたまりみたいになります。力いっぱい振ろうがボールペンが壊れる程つつきまくろうがびくともしません。面白いのでそのまま保管してあります。卵は母に捨てられてしまいました。たんぱく質ってすごい変化しますね。
炊飯器を開けたら腐海、は私も経験しました。うひゃあ、と思いましたが、彼氏(プロテインパウダーの持ち主。私の家に置いていったアンタが悪い)と一緒にカビキラーかけてみたりライターであぶってみたりして存分に遊んだ後、炊飯器ごと捨てました。やっぱりカビキラーよくききます。腐海をわけるモーゼです。10分で谷ができました。
クリームコーンの缶詰めを開封したまま夏に4日放置した時はさすがにそんな余裕はありませんでした。半泣きになって窓から隣の空き地に投げました。だって表面が動いてたから。えーと、一応女です。すみませんすみません。
いきなり大変失礼しました。今後も楽しみにしております。がんばってください。なんか腐ったりしたらまた御報告します。いえ、それが主旨のページではないことは存分に承知してますが。

うそつけ! お前、本当は男だろ!
あと、俺ページの主旨を理解してるだと? 理解してる人間がこんなの送ってくるか?
あぁん?!
てなわけで、今後も皆様からの投稿おまちしてま〜す(トホホ)

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