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小噺

巣鴨事件

あれは数年前のゴールデンウィーク。俺とまみりんが東京に行った時の話です。
K-1さん義姉さん、込井2号さん、そして俺らは巣鴨へと向かっておりました。巣鴨駅に降り立ち、商店街に入った瞬間にたちこめる線香の匂い。そしておばさん達。
義姉さんの「ここってばばあの原宿、って感じでしょ? 略してばばへぶ」という言葉に納得しつつ、俺は巣鴨の神社内で三千円の耳かきを購入。ホクホク顔で次の目的地へ向かおうと駅に戻ろうとしていると、突然肩に誰かの手が。
はて?と思って振りかえると、痩せ細って目つきが怪しい初老の男が「馬鹿って言っただろ、今!」と自らの自転車を支えながら吼えてきました。周りの皆も???といった顔つきでその男を見ていましたが、「人違いじゃ?」という俺に対して男は「お前が俺のことを馬鹿って言った! 間違いない!」とか間違いだらけのことを言いやがります。新手のたかりか?と思ったんですが、目が完全にイッてます。本人はマジです(本人だけは)。
ああ、うぜえなぁとか思ってたらなんか俺のこと殴ろうとしてきます。適当にいなしてかわしつつ、K-1さんや義姉さんが一生懸命俺のことを紳士的にかばってくれるので、ひたすら我慢。でも辺りは緊張感に包まれていきます。その時、後ろから「パリッ」という乾いた物音が。何事だ?と緊張して振りかえってみると
込井2号さんが無表情でアイスを食べてました。
それを見て皆何も言わなかったんですが、表情が雄弁に何かを語ってました。しかしその状況にも痩せ男には通じてない様子。こちらの隙を伺うように自転車を押しながら、俺の背中に回り込んでこようとします。K-1さんや義姉さんが俺を守るように回り込んで来てくれたんで、こちらからは何もせずにひたすら我慢。
すると、今まで直立して無言でアイス食べてただけの込井2号さんが、なんと俺を守るかのように回り込んできてくれたのです! 嶽花、カンゲキ!
と思ったんですが。なんか様子がおかしい。取りあえず込井2号さんの体の角度が。なんか斜め45度くらいに傾いたまま、俺の背中に回りこんで来ます。はて?と思いながらよーく見てみると、
込井2号さんは痩せ男の自転車にカバンをひっかけたまま引き摺られてました。
なんかこう、緊張感と言うものが離散してしまったその時、タイミング良く見知らぬおじさんが「警察を呼んで来ましたよ!」とやってきました。すると一目散に逃げる痩せ男。背中に蹴り入れようかと思ったのは秘密です。
その時の感想を皆さんに尋ねてみました。
まみりん:こわかったよー
義姉さん:東京にはああいうのが多いからね、ついてなかったねー
K-1さん:聞こえてたんだよ、彼だけには
込井2号さん:味が薄かったです(アイスの)

込井2号さんの一貫した態度に敬礼!

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