はじめに
最近になって Google AdSense の税務情報の提出を求められるようになって慌てた人も多いと思います。
公式情報が存在しないのがやっかいですよね。ChatGPT(無料版)に質問しても平気で大嘘(ハルシネーション)を言うので困った人も多いのではないでしょうか。
先に要点だけ書いておくと、提出先の国名は「シンガポール」です。
これだけ知ってれば大丈夫かもしれませんが、せっかくなので詳細を書いていきます。
Google Paymantsからのメール
Google Adsenseをしていると、こういうメールが届いた人も多いと思います。
税法上の居住地における追加の税務情報が必要です。
ご提出いただいた次の書類は受理できませんでした。
日本 の居住者証明
書類に関して考えられる原因:
居住者証明ではない、または利用可能な居住者証明書ではない
[利用可能な居住者証明書の詳細]お客様の税法上の居住地における税務情報を承認するため、できるだけ早急に必要書類をご提出ください。
書類が鮮明で、情報の不備がなく、Google が受理している種類であることをご確認ください。また、書類の内容が、お支払いプロファイルの情報およびご提出いただいた税務情報と一致している必要があります。
新しい税務情報が受理されて承認されるまでの間は、税法上の居住地で現在有効な既定の税制が適用されます。
以前は免許証でよかったのですが、2023年ごろからは税務情報の提出が必須になりました。
今回の場合、居住者証明書が必要になります。ChatGPTからは住民票が必要と言われましたが、たぶんそれは間違いだと思います(住民票でOKだったという例をググっても全く見つけられませんでした)。
居住者証明書
自分の場合、博多税務署に行ってきました。以前と住所が変わっていて、2025年12月現在は福岡市東区馬出1-8-1になるので注意してください(ChatGPTはこのレベルでも間違った情報出してきたので恐ろしいです……)。
居住者証明書の発行に関して印鑑・料金は不要です。身分証明が必須なので、マイナンバーカードがあるといいです(たぶん免許証でもいいとは思います)。発行は運が良いとその日のうちに終わりますが、それでも数時間はかかったので、通常はできあがってから電話をいただく形になるかと思います。
居住者証明書をもらいたいと職員の方に告げる時に「GoogleAdsense用に必要」といってもうまく伝わらなかったので「シンガポールに提出が必要」と説明しましょう。つまり海外向けの用紙が必要と伝わればいいです。
Google Adsenseで許諾がもらえた居住者証明書はこんな感じです。
記載内容の注意点
請求日
発行してから半年以内とかではないので、使い回しは無理と考えましょう。もらったらすぐに提出。
住所
Adsenseアカウントにログインして、記載している内容を一字一句間違わずに書きましょう。
ログイン→左サイドメニューの「お支払い」→「お支払い情報」→「設定を管理する」→ここに住所が書いてあります。
スクショを取るなり何らかのメモを持参して、税務署で手書きましょう。画像を見てもらえば分かるように、記載欄がけっこう小さい上に英語表記も必要になるので、頑張ってキレイに書いてみてください。割と小さな字でも何とかなりました。
なお画像だと日本と福岡県の間に謎のモザイクがありますが、ここには郵便番号を書いてます。Adsenseアカウントの住所上でそう書いてあったので、仕方なく忠実に書きました。英語の方では郵便番号書かなくても良かったのはラッキーでした。英語の方は最後入り切らなくて途中からビル名あたりが2行になってたので、審査通るかドキドキしました。
提出先の国名等
シンガポール Singapore
これで良いです。間違ってもアメリカとか、Google LLCと書いてはいけません。というかChatGPTが「Google LLCとだけ書いてください。国名は不要です」とか指示してきたんですが、国名がないと税務署としても書類が発行できないと言われ、アメリカで発行してもらったらGoogleAdsenseでNGになって頭を抱えました。
チャッピー、またお前自信満々に嘘ついたのかよ……と思って「公式情報がない場合はその旨を伝えてください」と指示したら、次からは「公式情報はありません」しか言わなくなって頭を抱えました。無料版とはいえ、ここまで酷いとさすがに課金して使う気になれないですね……有料だとマシらしいとは聞いてるんですが……
仕方ないので複数のAIサービスに質問したところ、公式情報はないものの多数のブログでシンガポールだと審査通ったという話だったので、これで今回提出してOKをもらいました。
公式情報ではないですが、こちらの情報も参考になるかと思います。
余談ですが、YouTube収益がある場合は「アメリカ(United States of America)」と書く必要があるようです。Google AdSenseだとシンガポールなので、それぞれ別々に提出する必要がありそうですね(参考)。
おわりに
なんでシンガポール?と不思議だったんですが、日本といったアジア地方の広告支払いは、シンガポール拠点で行っているからみたいですね。
理由がわかれば納得はしたんですが、公式情報として一言書いててもらえればそれだけで助かる人が増えると思うのに、連絡フォームもなくて質問もできない(ChatGPTはできると言って嘘の操作方法を教えてきましたが、存在しません)ので、かなり悩む人が多いと思うんですけどね……
今回の件で痛感しましたが、AIサービスのいうことを鵜呑みにせず、自分が確実な知識を持ってない分野については裏取りが必要ですね。具体的には複数AIサービスに同じ質問してきて、確認取ったほうがいいです。今回のように公式情報が存在しなければ推論でもいいからそう判断したURLなどを表示するように言うだけで、だいぶ情報の信頼度が上がったと思います。

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