はじめに
※記事一覧
最近になってPatreonで規約変更が行われると発表がありました。まだ正式な規約はきてませんが、現時点で個人的にはかなり影響が大きい内容かと感じています。
自分がPatreonをBANされた経験をふまえ、他のプラットフォームで収益を得る例についてまとめてみました。
PatreonでのBANの経緯
自分の経験を語ります。Patreonで無料会員向けに黒帯付きでR18系の画像を投稿してたのですが、修正指示がきました。
他の人は同様にやってたので、どうすればいいのか分からず、3回くらい修正をしては却下され、4回目にはBANしたと英文メールが来ました(この件から分かるように、修正指示がきたら粘らずに、修正が明確なら即対応、分からなければサクッと削除する、という流れが無難ですね)。
PatreonをBANされると、アカウントにログインすらできなくなります。クリエイターだけでなくファンの方も使えなくなって、有料会員になってるのに中身はみれないのに更新メールは飛んでくる(ログインできないので設定変更もできない)という困った状況になります。自分はたまたま毎月違う方の有料会員になって参考にさせていただくので、契約した途端に解約して一ヶ月だけ閲覧可能にする、という事をしてたので無駄にお金を払わずには済んでましたが、こういう事をしてなかったらメールで運営に連絡するしかなさそうで、かなり不便になります。
復旧するなら2ヶ月待てといったことでしたが、最初はBANの理由が性的な内容だったから、とそっけない連絡でした。仮に復旧するにしても明確な理由がないと無理なので、何度かやり取りしているうちに、担当が他の人に変わった瞬間、かなり明確にBANの理由が説明されて状況が理解できました。
DiscordにPatreon規約外のものをおいてはいけない、とのことです。BANされた理由が明確化されて理解はしましたが、Discordって何のために連携できるようにしてるのか意味がわからないし、当時の規約にはそもそもDiscordもPatreonの規約が適用されるとは明記されてないように思えて不思議だったので、どこにそういう記載があるのかを教えてほしいと連絡してみたものの、そこからは返信がありません。
どのような画像を置いていてBANされたか興味がお有りの方は、各種SNSやDicordなどのDMなどで連絡をいただければ、個別にギガファイル便などでファイルを提供します(今のレンタルサーバはR18禁止なので、サーバ上では配布できないため)。何人かの方にお見せしましたが、皆さん一様に「この程度で即BANになるんだ」と驚かれていたのが印象的です。
他の方の情報だと、Patreon開始前の審査でTwitter(X)の投稿に不適切なものがあるという指摘がきて開設できず、具体的にどの投稿なのか教えてもらえず仕方なく以前の投稿を全部消したらOKになった、という話もありました。この件からの想像ですが、Patreon上でDiscordだけでなく他プラットフォーム(PixivやBOOTHなど)のURLなどを書くと、審査の対象になりえると思っていたほうがいいです。必ずしも審査を受けるわけでもなさそうですが、自分の時みたいに何かをきっかけに人力で調べ始めるということは十分あり得ると思うので、用心しておいたほうが無難でしょう。
これらの件から総合すると、Patreonには外部URLは一切書かず、PixivやTwitterなどではPatreonについて書く、くらいが安全かと思います。
自分の状況
・パトから外へはリンク一切なし
・渋からパトへはあり
・渋はパトにBANされない基準で運用
・Xのリンクは一切なし(渋とも繋げてない— moriπ (@o81morimori) December 15, 2025
そういった事があってしばらくして、Patreonで規約を明確化すると告知がありました。
Patreonでの新規約
Patreonでの新規約の”予告”内容を和訳してみます。
2025年の終わりにあたり、ポリシーチームはPatreonのコミュニティガイドラインに関する提案された一連の更新案を共有しています。何かが最終決定する前に、クリエイターの意見を募っており、Patreonのポリシーチームのメンバーによるライブイベントでも参加します。今回の政策提案は、ティーンの安全、成人/18+歳、そして嫌がらせに焦点を当てています。ライブの対談で、Patreonのエリック、トラヴィス、コートニーがこの取り組みについて議論し、ガイドラインの改善とクリエイターのフィードバックがそのプロセスにどのように役立つかを強調しました。
このアップデートの一環として、 PatreonのクリエイターコミュニティDiscordサーバー内の私たちの #policy ライブQAチャンネルでポリシーチームとチャットできます。このチャンネルは2025年12月18日木曜日午後3時(EST)(午後12時PST // 午後8時GMT)まで追加の質疑応答を継続します。
クリエイターフィードバックのための提案ガイドライン更新
以下の提案は、Patreonを安全で歓迎的な環境に保つという私たちのコミットメントを強化します。私たちは、進化するクリエイティブツール、テクノロジー、コミュニティの期待に合わせてガイドラインを更新し続けています。刷新された紹介 私たちは、Patreonが今の姿をよりよく表すために、コミュニティガイドラインの冒頭部分に小さな更新を提案します。つまり、クリエイターとその最大のファンをつなぐメディアおよびコミュニティプラットフォームとしての役割を伝えるために。導入部は依然として人権、表現の自由、プライバシーの原則に基づいています。価値観の変化ではなく、より明確な歓迎のマットだと考えてください。現代の環境に合わせたティーン向け安全ガイドラインの更新
技術の進化に伴い、私たちはコミュニティガイドラインのティーンセーフティセクションの更新を提案し、期待値を明確に保つことを提案しています。提案された文言は、AI生成またはデジタル改変された未成年者の描写をより明確に禁止し、成人がデジタル編集、AI、ロールプレイなど性的な文脈で未成年者として自分を描写したり表現したりしてはならないことを明確にしています。さらに、アニメーションやイラスト入りの成人/18+作品においては、対象が明確に成人として表現されなければならず、その評価方法についても明確な指針が示されています。これらのアップデートは、Patreonの長年の児童性的搾取に対するゼロトレランスポリシーを基盤とし、安全基準や創造的なツールの進歩と一致しています。画像に基づく虐待に対する保護の拡大
また、コミュニティガイドラインのハラスメントセクションの更新を提案し、非同意の親密な画像(NCII)の定義を拡充・明確化する予定です。新しい言語は、AI生成のディープフェイクから秘密録音(「クリープショット」「スカーティング」「ダウンブラウス」)、脅迫(「セクストーション」)、さらにはこの種の素材を可能にするアプリやツールに至るまで、より広範な画像ベースの悪用に明確に対応しています。このアップデートは、Patreonの親密な画像虐待に対するゼロトレランス姿勢を強化し、ガイドラインが業界の安全基準に沿ったものであることを保証します。クリエイターは教育やアドボカシー目的でNCIIについて議論したり意識を高めたりすることは可能ですが、画像自体は共有してはいけません。成人/18+クリエイターとの提携による期待の明確化
ここ数ヶ月、成人/18+クリエイターを招いてラウンドテーブルを開催し、現行のガイドラインや施行が不明確または一貫性のない適用のどこにあるかを理解しました。クリエイターたちは、一部のルールやモデレーションの決定が曖昧に感じられることがあり、より明確な定義や異なるフォーマットに合わせた例、そしてルールの背後にある「なぜ」についての透明性を求めていると話してくれました。彼らの洞察は、現在提案しているアップデートに直接影響を与え、成人/18+の期待値をより簡単に解釈し、ナビゲートし、自信を持って従えるようにすることを目指しています。私たちが提案していることは以下の通りです:より包括的なセクション名:
コミュニティガイドラインのセクション名を「成人/18+作品」(「性的満足作品」から)に変更し、その範囲と内容をより明確に反映すること。許可される場所のより明確なライン:
Patreonのどこでも許可されない内容、成人/18+歳の有料欄に限定される内容、そして「すべてのオーディエンスに安全」で許可される内容を整理した構成。これには、プロフィール画像、ページバナー、ティア説明、無料会員がアクセスできる投稿など、公開されるページへの期待をより明確に示すことが含まれます。定義とより予測可能な執行:
写真、ビデオ、イラスト、アニメーション、文章、音声形式にわたる性的行為、同意、性的暴力、近親相姦、獣姦および関連トピックのより詳細な説明。これらのアップデートは、曖昧さを減らし、執行決定の一貫性を高め、曖昧な通知や不明瞭な引用に関するクリエイターからのフィードバックに対応することを目的としています。AI生成作品に関する明確化:
スタイライズまたはイラスト化されたAI生成キャラクター(成人向け/18+ページで許可)と、同意のある書類のみ許可される実際の人物の超リアルな描写を区別する洗練されたガイダンス。この改正では、合成的で同意のない親密な画像、すなわち、デジタルで作成された、または改ざんされた画像、動画、音声(例えばディープフェイクやAIの「脱衣」ツール)が、実際には誰かが性的状況に関与したかのように見せかけることも定義し禁止されます。「なぜ」についての透明性を高める:場合によっては、クリエイターの支払いを処理するために、支払いパートナーは追加の情報や注意義務(例:年齢確認や同意書類)を求めます。これらの要件は新しいものではありません。むしろ、これらの要件についてより明確な説明を追加し、クリエイターがよりよく理解できるようにしています。
これらの改訂は、ラウンドテーブルでクリエイターから聞いた内容を反映し、ガイドラインをより明確で一貫性があり、より公平なものにすることを目指しています。これらの提案に対するフィードバックを、Adult/18+ クリエイターコミュニティからお聞きできるのを楽しみにしています。
現時点では予告でしかないのではっきりしたことは言えませんが、個人的に一番気になった部分は「AI生成またはデジタル改変された未成年者の描写をより明確に禁止し、成人がデジタル編集、AI、ロールプレイなど性的な文脈で未成年者として自分を描写したり表現したりしてはならないことを明確にしています」という箇所です。
18歳未満のキャラを成人ですと言い張るのもNGで、18歳以上のキャラが学生服プレイするのも禁止な可能性が高い気がしてます。アイマス系などは18歳未満のキャラが多いこともあり、規約が明確になった途端に禁止行為とライン引かれそうな気がしてます。
Aidiggerさんは年末年始に規約更新にともなう対応をするため更新を暫くお休みされるそうです。みなさんもこれくらい注意してたほうがいいかもしれません。BANされてしまうとログインすらできなくなって、連絡手段すら絶たれてしまうため、事前に備えておくのが無難だと思います。
他のプラットフォームについて
PatreonがBANされたら、次はどこで投稿すべきか悩ましいと思います。
海外プラットフォームだと18歳未満の禁止などはかなり厳しく制限されていて(Discordも同様)、制服エッチとかが普通に許されているPixivはかなり稀有なプラットフォームだと思います。
AIイラストを投稿できるプラットフォームに付いて、一つずつ紹介していきます。PatreonをBANされた人がよく使っているので、自分はOFUSEとDiscord投稿の組み合わせで現在投稿してますが、目的や投稿内容によっては別プラットフォームがいいかもしれません。OFUSEについては細かく調べた結果を記載するので長くなるため、記事の最後あたりに記述します。
なおChatGPTやClaudeに質問すると未だに間違った回答がきますが、Fanbox、fantia、Ci-enはAIイラスト投稿自体が禁止になっています。規約違反してる人をちらほら見かけますが、規約で明確に禁止されてるのでご注意ください。
Pixiv
PixivFanboxは使えないので、収益を上げるのには使えませんが、自由な内容で無料で投稿できるとしたら、ココ一択ですね。R18とかR18Gとかラベルさえ適切につけていれば問題ないです。他プラットフォームの記載を書いても特に怒られたことはないので、宣伝代わりという位置づけで使うのがよいでしょう。人の流入もかなり多く、Google経由で訪れる人も多いですね(アクセス解析は有料機能です)。
zipやwebpは使えず、jpgかpngのみ対応。ファイルサイズとかプロンプトが残る事を考えると、jpg投稿一択だと思います。画像の差し替え、予約投稿(最大10予約まで)は月500円程度のプレミアム加入のときのみ可能です。
なお乳首や性器の露出がなくても、フェラ素振りといった性的な連想をするものもR18扱いというのは注意しておきましょう。あと性器そのものではなくディルドなど、性器に見た目が酷似しているものはモザイク対象です。自分は大量にこれを間違えて、一日だけ投稿内容の非表示になりました(PatreonをBANされた時と違い、アカウント自体は生きていてログイン後に記事を大量に修正して連絡したら、思ったより早めに解除していただけました)。
Pixivだと指摘内容も具体的にこのURLの内容がNG、と連絡が来るので対応しやすいかと思います。返信も他プラットフォームに比べるとかなり早く丁寧な方だと思います。指摘において規約の説明まではされませんが、規約を読んでURLの投稿内容をみれば自ずと分かるかと思います。
決済周りを仮にOFUSEで賄って、マイピク限定で有料コンテンツを配信、といった運用も考えはしましたが、かなりグレーすぎるので止めました。「マイピク機能を商業利用する」という使い方は想定外の利用方法としか思えないので、そういう事が多発したりして問題になったら、規約が新たに増えるだけの気がします。
BOOTH
Pixivと同じ会社が運営している、個別販売のプラットフォームです。審査などはなく、商品登録したら即座に販売開始できます。
zipでの画像提供が可能です。サンプルにはwebpが使えないので、jpgで投稿するようにしましょう。
最近はAIイラスト系の凍結が相次いでおり、別アカウントを作っても即凍結をくらうので、目をつけられたら復旧は無理と考えたほうがいいでしょう。
各種AIに質問してみたところ、週に1回以上の投稿だと凍結される可能性が高いみたいです。
自分のBOOTHは毎週土曜あたりに1作品追加のペースを守っていて、今のところは凍結されてないです。
pictSPACE
BOOTHをBANされた人が次に使うことが多い、個別販売のプラットフォームです。審査などはなく、商品登録したら即座に販売開始できます。
対応ファイルはPixiv同様ですが、ファイル名に日本語が使えないという変わった仕様があります。
支払いはVISA、Master Card、銀行決済、Paidyが対応しています。
今のところ、AIイラスト系での凍結の話はほとんど聞かないです。kawa_AIさんのところも多数商品が追加されていて、特に問題なく運営できてるようです。
FANZA
個別販売のプラットフォームで、知らない人は居ないんじゃないでしょうか。それくらい集客力があると思います。
今回試しに商品登録してみたところ、初回審査の連絡も丁寧に日本語で来て、わかりやすいですね。問い合わせも翌営業日くらいにくるようで、安心感があります。事前に分からなくて不安に思う点などは、問い合わせフォームもあるので気楽に質問しやすいでしょう。
登録についてはこちらの記事がわかりやすいと思います。
デメリットとしては、AI作品が多すぎて現在は30日くらい最終審査がかかるという点です(登録した時の指摘は翌日に来ました)。もらったメールだと「登録作品の審査から販売日決定に関しましては、通常2、3日ほどかかります事をご了承ください」とあるので、実際に何日かかるか分かりませんが、気長に待つべきでしょう。
今回の登録でいただいた指摘・注意点は下記になります。
・AI作品の場合、500枚上限
・webpではなくjpg
・zipは一つのみ(zipの中にzipをいれるということはしない)
FanzaだとAI作品でも予告編を作れますので、まずは予告作って、そのまま本編もアップロードという流れになります。
DLsite
個別販売のプラットフォームで、こちらも知らない人は居ないんじゃないでしょうか。最近はPommuというSNSを立ち上げたことも記憶に新しいですね。なおAI作品については、月3回までしか登録できないという規約があります。
マイナンバーカードの表面・裏面の写真投稿の必要があります。これは少し時間がかかったので(といっても翌日に結果来ました)、商品登録と並行してやっておくのがいいでしょう。インボイスについては自分は特に何も設定しませんでした。
今回試しに商品登録してみたところ、FANZA同様に初回審査の連絡も丁寧に日本語で来て、わかりやすいですね。問い合わせも即日と言うか1時間後くらいにきて驚きました。こちらもかなり安心感があります。事前審査窓口もあるので、気楽に質問しやすそうですね。
登録については公式の手順ページがあるので、こちらを読めばいいでしょう。
デメリットは、特に思いつかないです。年末年始だし、早くても来年1月4日からの販売開始だろうと思ってたら、登録・修正した数時間後には審査終わってて販売開始されてて驚きました。FANZAに比べると審査がかなり早い印象です。
今回の登録でいただいた指摘・注意点は下記になります。
・AI作品の場合、500枚上限
・webpではなくjpg
・zipは一つのみ(zipの中にzipをいれるということはしない)
ご覧の通り、FANZAと全く同じ指摘でした。zipについてはブラウザ視聴が盲点だったので、確かにこうしないとダメだと思った次第です。
前編・後編に分けて登録をしたんですが、DLsiteのサークルページですでに後編だけ配信されてます。本当は1月3日以降に公開予定だったんですが、こうならないように商品登録時は公開開始日の設定をしておくのがいいでしょう。
卸値などの関係上、FANZAやDLsiteだと少し値段を高く設定しています。2026年1月3日の0時にBOOTHにまとめて900円で商品追加するので、少し待ったほうがお得かと思います。一番安く済むのはOFUSEの一番安いコース(500円)ですが、Discord必須なのでご注意ください。
SubscribeStar.adult
サブスク系の海外プラットフォーム。AI規制が比較的緩いらしいです。予約投稿、Discord連携があるそうです。
SubscribeStarとSubscribeStar.adultのニ種類あるので注意してください。R18画像投稿は名前からわかるように後者です。
自分は使ってないですが、詳しく調べられてる方の記事を紹介しておきます。
全部英語記載なのと、知名度が日本でないのと、システム改修があまりされない、という点から自分は候補から外しました。
UniFans
サブスク系の海外プラットフォーム。
詳しくはこちらの記事が参考になるかと思います。
決済周りが不安定、15枚しか画像添付できない、といった点から自分は候補から外しました。
DeviantArt
サブスク系の海外プラットフォーム。
詳しくはこちらの記事が参考になるかと思います。
サブスク運用には課金が必要、英語オンリー、といった点から自分は候補から外しました。
WordPressとStripe
レンタルサーバ借りててWordpressを使ってるので、Stripeで決済するような構築も検討しました。Claudeとかに質問すれば具体的な内容を知れると思います。
今借りてるエックスサーバはアダルト不可なので、アダルト商用可能なサーバを借りてやろうかとも一時期考えましたが、構築・運用を自分自身でやらないといけないのと、万が一自分が死んだり急病になった時のことを考えると却下しました。
自由自在にできるので、自分の理想のアダルトサイトを作ろうとするなら悪い選択肢ではないと思います。
Gumroad
自分では使ってませんが、特徴としては下記のような感じです。
・AIコンテンツの販売可能
・決済プロセッサーからの圧力でNSFW規制が厳しくなっている
・サブスクリプション機能あり
・Discord連携は手動または外部ツール利用
Patreonでは自由な投稿ができないと思ってBANから復旧をやめた身なので、圧力の件が気になって候補から外しました。
Prompt Com
コインを購入して、それを使うことで支援ができるサイトのようです。
とりあえずページを作ってはみたものの、使ってないです。
ちょっとサイトの表示などが遅くてもたついてるかな、といった心象。
Proton Drive
自分では使ってませんが、特徴としては下記のような感じです。
メリット
・エンドツーエンド暗号化で、運営側もコンテンツを見られない仕様
・プライバシー重視で検閲が少ない
・ファイル共有機能あり
・AI作品に関する規約上の制限が明示的にない
デメリット
・コンテンツ配信プラットフォームではないため、ギャラリー表示やSNS的な機能がない
・会員ごとにリンクを個別管理する必要があり、運用が煩雑
・購読者側の使い勝手が悪い(毎回リンクからダウンロード)
・コミュニティ形成がしづらい(少数のファン向けなら可能でも、規模が大きくなると管理が現実的ではない)
運用案
・決済機能がない。仮にOFUSEを使うとした場合、紐付け作業が完全に手動実務的な課題あり
・OFUSE入会 → 手動確認 → ProtonDrive共有リンク送付 → 解約時にアクセス削除
・更新時:新作アップロードごとに会員全員に通知する仕組みが必要
・不正共有リスク:共有リンクが流出する可能性あり
「ファイルストレージ」であって「コンテンツ配信プラットフォーム」ではないため、候補から外しました。
OFUSE
PatreonをBANされた人がよく使ってるのが、OFUSEとDiscordを組み合わせた運用方法です。
現在自分が運用してる方式なので、章分けして詳しく説明していきます。
OFUSEの概要
OFUSEとは「ファンの応援でクリエイターの創作活動を支えたい」という想いから生まれたファンレターサービス、とのことで、サブスクを想定した運用方法に使えます。決済的にはStripeアカウントを使ってて、ログイン時はSozaIDというIDを使いますが、Googleなどでのログインが可能となってます。
決済方法は、クレジットカードまたはデビットカード(※1)、プリペイドカード(Vプリカ)、Apple PayおよびGoogle Pay(※2)が可能です。逆に言うとPatreonで使えたPayPalが候補にないですが、普通のクレカが使えるのは手軽でいいかと思います。コンビニ支払いに関しては一時的に停止中とのこと。
【※1 使用可能なクレジットカードブランド】
VISA、Mastercard、AMERICAN EXPRESS、JCB、Diners Club、DISCOVER。
【※2 Apple Pay、Google Payの注意事項】
利用端末やブラウザ等の各種条件により利用できない場合あり(利用可否は決済画面での確認)
OFUSEの利用規約
利用規約を見ていただけるとわかるように「露骨な性的表現、性行為やわいせつな行為を目的とする行為が禁止」とあります。。サポートに質問したところ「プロフィール画像と投稿内容にR18を使用することは禁じております」とのことでした。規約違反をしてる人をちらほら見かけますが、違反行為なので注意しましょう。
そういうわけでOFUSE経由でR18投稿を行う場合、他プラットフォームと連携して運用していくことになります。
自分の場合、DiscordでR18投稿を行っていく運用をしています。
Discordの利用規約
あまりBANされたという話を見かけないので規約がゆるいのかと誤解しがちですが、海外サービスだけあって実はPatreonと同様の内容です。
自分なりに纏めた規約は下記になります。
※年齢関係
・明確に18歳未満と設定されたキャラの性行為
・外見・服装・体型などが「未成年に見える」キャラの性行為
・高校生・学生・制服・ランドセルをともなう性的描写
・学生服姿で性的部位(乳首・性器・臀部の露出)が見える
・未成年者による性行為を連想させる行為(フェラ素振りなども含む)※G関連
・流血・苦痛・強制性交描写
・同意のない性行為や暴力的な性的行為(成人の同意SMはOK)
・グロテスク・性的暴力を伴う残虐表現
以前自分は勘違いしてて、Patreonで上記のようなものは規約違反だからとDiscordに投稿してましたが、それもそもそもDiscordでも規約違反だったわけです。たまたま通報とかされてないから助かってた、ってだけですね。Patreon側ではBANされましたが、Discordサーバは無事でした。とはいえPatreonアプリが残ったままで、Patreonアカウントにログインできない状況だとそれを除去することすらできなかったので、危険性を考慮して現在は別のDiscordサーバを開設して運営しています。
Discord規約違反な内容に関してどうしていいのか確実な手法はわからないんですが、とりあえず規約違反になるものはMEGAなど外部アップローダを使っています。今のところDiscordのアカウント状態は健康ですが、通報とかされた場合にどうなるかは正直よくわからないのでグレーだと思います。ただ、Patreonみたいに積極的に確認してこようとする確率は、かなり低い気がしています。
OFUSEのメンバーシップ
無料でメンバーシップを作ることはできません。
あとから金額の変更ができません(Patreonだとこのあたりが柔軟に変更できます)。
返金機能などはないです(Patreonだとサポート問い合わせで返金可能です)。
もしクリエイターが急病などで途中でやめたいとなった時についてサポートに質問したところ、下記の回答をいただきました。
途中停止機能はございません。
OFUSEサービスは、クリエイターとファンの方の当事者間での取引サービスであり、最終的にはご自身のご判断と責任のもとでファンの方とコミュニケーションを取っていただきます。
メンバーシップを削除される場合は、まず当該のメンバーシップが削除予約中となります。新規加入ができなくなるのと、既に加入されている方々は更新ができない状態となります。メンバーシップの契約者が0人となった時点で、自動的にメンバーシップは削除されます。そのため、最長1ヶ月後に削除されることになります。
このあたりがPatreonと違うので、注意しておいたほうがいいでしょう。
OFUSEの会員管理
Patreonだと自動的に会員管理・Discord連携ができてますが、OFUSEではそういう機能はありません。
サポートに確認しましたが、APIなどはないのでウェブフックも利用できません。OFUSE以外のプラットフォームと連動して使う場合、手動での何らかの対応が必要になります。退会者が自動で分かるような仕組み、メンバーのCSV出力については現在機能は無いと回答をいただいています。
たまに「OFUSE解約したら即時Discordが見れなくなります」といった説明を見かけますが、そういう動きは不可能です。ChatGPTとかに質問すると、招待リンクを1週間限定にすればいいという大嘘ついてきたりしますが、入口が1週間限定というだけで、自動的にDiscordサーバから追い出すような仕組みではありません。
仮にDiscord BOTで自分自身以外を強制的に一気にキック(退場)させる手法も考えましたが、物理的に可能であっても数百人レベルの場合だとどれくらいの速度になるか分かりませんし、このような仕組みの一般公開BOTが存在しないという時点で、こういう挙動が危険視されているという証左でしょう。仮にやるなら、メンバーのキックではなく、一ヶ月おきにロールの自動剥奪くらいが穏便かも知れませんが、ロールを付け直す手間が発生するのは変わりないですね(有効会員のDiscordネームが分かってれば、CSVにしてBOTで自動的にロール付与とかできるかもしれませんが)。
もしDiscord BOTを使うなら、たまに手動でやるならローカルPCにNode.jsをDLしてきて動かすことも出来ます。Glitch(オンライン環境)だとブラウザで完結するのでどこからでも使えて定期実行もできるという利点もあります。メンバー数が多い場合は、何らかの手段を検討したほうがいいでしょう。
BOTを使うと大げさなことになるので、たとえばOFUSEで一週間だけ有効なリンクを週替りで投稿して、何らかの方法で退会した人だけ自動でキックする、という形が運用的に安全かもしれません。ただ退会した人をどう把握するか、DiscordネームとOFUSEネームが不一致だったらどうするか、といった課題が残るところです。
現在の入会者を把握するには「フォロワーリスト」ページで確認可能です。すべてのフォロワー、すべての支援者、メンバーシップ1、メンバーシップ2、、、とタブが分かれて表示されます。
DiscordでR18投稿をする場合、OFUSEネームとDiscordネームが不一致だと誰が誰か分からなくなるという問題があります。これについては自分はGoogleフォームを用意して、紐づけができるようにしました。
会員の方に入力してもらうことで、Googleスプレッドシートに自動的に反映されるので、手動でCSV形式にダウンロードもできます。フォームで連絡をうけたら、Googleフォーム通知設定を適切にしておけば、ほぼリアルタイムにメールが来るので、即座に指定されたDiscordアカウントに手動でロール付与して、有料会員の方が有料チャンネルを閲覧できるようにする、といった流れです(PatreonだとDiscordのこのあたりは自動連動できるようになってます)。
問題はOFUSEのフォロワーリストで会員が異様に多い場合ですが、これについてはそのうち自分がC#でツール作る予定です。OFUSEが動的に表示する仕組みになってて、容易にHTMLやXMLでの取得ができない作りなので、ブラウザでF12をおして特定の要素を指定して貰う必要だけはありますが、技術的には何とかなりそうな雰囲気です。これによって定期的にメンバーリストCSVをツール出力し、退会者やメンバーシップ変更時に差分をツールで把握できる、といった運用が可能と考えてます。楽するための労力は惜しまないタイプです、自分。
Discordの管理
PatreonでもDiscord周りの質問は相次いでトラブルが多い印象でした。今回OFUSE経由でDiscord運用していくにあたり、どうするかはかなり悩んだのですが、Discordサーバ自体は期限なしのリンクで一般公開し、有料チャンネル以外の様子を誰でも見てもらえるようにして、Discordサーバに説明書きを載せて、問題なく扱えそうならOFUSE申し込んで下さい、という流れにしました。OFUSEだと返金機能がないので、お金はらってもDiscordが見れないとなった場合にこちらが出来ることがないので。
Discordの有料会員チャンネルでR18画像を公開する場合、幾つか手段があります。
Discordだと1回の投稿で10枚までしかファイルが添付できません。ギャラリー的な運用を考える場合、スレッドチャンネルにして画像が一覧で見れる形がいいでしょう。キャラや作品ごとにチャンネルを複数用意すれば、閲覧性もそこまで悪くないと思います。ただ毎回70枚とか投稿仕様となると、7回投稿することになるので投稿が大変です。
自分の場合、スレッドチャンネルは使わず、サムネイルを1枚、zipにwebp画像を70枚以内にまとめて投稿してます。webpだと圧縮率がよいので、Discordの無料ファイルサイズ10MB制限を考慮するとより多くの枚数をzipに格納できるからです。Windows11、iPhone、iPad、Andoroid端末で試してみて、zipのままでも各種無料アプリなどを使えば問題なく閲覧できたので、これでいいかな、と考えてます。
チャンネルについては年月ごとに用意することで、メンバーシップで2ヶ月前まで閲覧可能みたいな運用を楽にできるようにしてます。Patreonだと記事を一つずつ適用ロールを変えないといけないので投稿数が多いと毎月の作業が大変ですが、Discordで年月ごとにチャンネルを用意すれば、3ヶ月前のチャンネルだけ閲覧可能ロールを変更するだけで事足ります。
なおDiscordではPatreonやPixivみたいな予約投稿機能はありません。画像を添付しないでよいのであれば、リマインダーBOTを使えばいけそうですが、画像そのものは付けれません。外部のサイト記事などのURLをリマインダーBOTで記載して、記事の画像が自動的に表示されるようなことはできそうですが、それなりに手間そうです。この点については自分もまだ検討中ですので、良い案があったら教えてもらえると助かります。
参考までに自分のDiscordサーバです。無料で見れる範囲も、運用の参考になるのではないかと思います。
おわりに
2026年からのPatreon規約変更は、大きな影響がありかねません。
BANされる可能性を考えて、今のうちから準備をしておくのが無難かもしれません。
記事については2025年12月30日時点の内容となっています。もし間違いがあったり、現在の事情と変わっている、これも書いたほうがいい、みたいな意見がありましたらお気軽に指摘をいただけると随時記事を修正していきますので、よろしくお願いします。
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