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小説

愚か者死すべし

愚か者死すべし

愚か者死すべし

原 リョウ
早川書房
2004-11-25

前作から10年くらい経ったのでどうなることかと思ってたんですが、ちゃんと面白くてもろもろの心配は杞憂に終わりました。携帯などの現代的なギミックが自然に出てきて作中できちんと生かされてたり、そのくせ沢崎は携帯が苦手だったりして何か安心。文体だけで読ませるふりして実は意外な展開が待ってたりするのもシリーズを踏襲してる感じでした。
相変わらず渋かった。けど、最初に見た時の衝撃はもうないかも。それは単に昔読んだときに若かったからなのか、あれから今は年をとってしまって慣れてしまったからなのか、そのあたりは自分じゃ良く分かりません。けど次回作もぜひ読みたいとは思ってます。
昔読んでたころはネット環境が無かったのでブルーバードという車がどんなものなのか知らなかったのですが、今は便利な世の中になりました。この車に沢崎は乗っているのか・・・と十年を経て知って感慨深かったです。
あとがきによると、ここ10年はいかに作品を定期的にコンスタンスに執筆するか、その実践方法を模索されていたとの事なので、数年後にはまた新作が読めるのではないかと期待しています。

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