作者はスタニスワム・レム。『ソラリスの陽のもとに』の作者と言った方が分かりやすいでしょうか。
本書は世界に名高い奇書『完全な真空』の続編です。どんな本かと言いますと、様々な書物の序文の紹介を羅列した本です。
例えば「人体を透視する事で人類を考察する”死の学問”の研究書・ネクロビア」「バクテリアに英語を教えようとしてその予知能力を発見したアマチュア学者の”バクテリア未来学”の研究書・エルンティク」「コンピューターによる文学”ビット文学”の研究書・ビット文学の歴史」等など、こういった書物の序文を掲載しています。
どの辺が奇書なのかと言うと、紹介されているこれらの書物の全てが架空の書物である、という点です。
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