妻と久しぶりに休日を一緒に映画を見て過ごす、ということで妻と協議した結果がこの作品というのもいかなるものなのか。
自分としては、こんな映画を見たいという妻に満足いたしております。
ちなみに我々がこの映画を見ようと決意したのは、”神の啓示を受けた兄弟が悪人を次々に殺害していくというきわどいストーリー”でもなく、”過激な設定と残酷な描写でアメリカでは上映禁止館続出”という事実でもなく、”「ファイトクラブ」や「バトルロワイアル」を超えたというアオリ文句”でもなく、”ポスターに掲載されている中央の凄い表情の人物が、実は兄弟を追うFBI捜査官だったから”という事実からです。
スタイリッシュな映像よりも、斬新な演出よりも、僕はFBI捜査官ことウィレム・デフォーの怪演を推しておきたい。一度見たら忘れられない強烈さ。それでいて色々と人として奥深い部分もあり、ストーリーに幅を与えているのではないでしょうか。
多少強引なところやご都合主義的なところはありますが、そんな瑣末なことを気にしてこの映画を見ないようではいけません。今これを見らずして、何を見るというのか。裁くのは誰か。裁かれるのは誰か。それを確認するためにも、ぜひ。
ここまで言うくらいに好きな映画ですが、ただ一点、個人的には猫を殺したのだけはいただけませんでした。別に人間はいくら殺してもいいんですけど(問題発言)。
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