上映数時間前に特別上演の情報を聞きつけ、深夜1時20分開始とか無茶な時間帯でしたが迷わずに出発、1時に映画館に入ることができました。中に入ると、ロビーになにか見覚えのある人がいるような気がしたんですが、端っこで映画のパンフとか見ながら上映を待つことにしました。そうしていると、映画館の方が「あちらの席が一つ空いてますから、上映まであちらにおかけになって待たれてみては?」と言われましたので、素直にその席に座ったら。
BONちゃんでした!
じゃあ俺の左右に座られてる方々はスタッフ?!と思ってたら、実は4だけ見に来たお客さん達でした。スケジュールが遅れてるのでここで待ってたら、BONちゃんが来られてお話をされていた、と。「サイン会とかでスケジュール遅れたんですか?」と思い切って質問してみると、BONちゃんは気さくに答えてくださいました。
「いやー、2の上映中にスタッフでご飯食べに行ってたんだけどね、その間に機械が壊れて上映ストップしてたらしくて。お客さんらもクレーム言わないで静かに待ってたからしばらく気づかなかったよー。驚いて中に入っていやー、シベ超なものでって言ったら許してもらえちゃった」
さすがとしか言いようがない、と感嘆していると、「ところで君らはシベ超はいくつ見たの?」ときかれましたので「いちおう1と2は見てるんですけど、バージョンが多くて全てのバージョンは見てないですね」と答えたところ、「どれも同じだよ」と言い切られてしまいました。
ジュースまで奢っていただきつつ、他にも色々な話をしていただけました。マイク水野のマイクはとある宣教師の名前から拝借しているとか、終戦記念日に沖縄でシベ超祭りを本当にするとか、シベ超を見ると落ち着くので何時間でも見ている精*病院患者のおばあさんの話とか、閣下は肝臓の数値が悪いのに撮影後は何故か数値が良くなっていたので長生きしてもらうために映画を撮り続けてもらいたいとか。他にも色々あるんですが、俺でも書けないような話なので割愛。俺にもTPOってあったんだっ!
色々お話を聞かせていただいて思ったのは、やはりBONちゃんは確信犯だったのだ、と。心のそこから閣下という極上のおもちゃを弄っているのだな、と。人生を楽しんでる感じが素晴らしかったです。
そして遂に4の上映となり、BONちゃんが会場の前で挨拶をされました。いわく、この4は東京の劇場で演劇として一度だけ公開されたものをフィルムに編集して、世界で始めて(なぜか福岡で)公開されるものである、と。そしてその編集は水野晴郎閣下自らがされた震撼すべきバージョンであり、しかもその内容はBONちゃんらも含めスタッフの誰も見ていない、と。その言葉に偽りがなかった証拠に、BONちゃんは俺の目の前の席に座られ、俺らと一緒に鑑賞していろいろ驚いておられました。
なんと言いますか、凄すぎました。今までは1、2、3とシリーズが重ねられるにつれて豪華になって初期のチープさが消え残念な思いにとらわれていたのが、全て元に戻ってしまった感じです。原点回帰と言えば聞こえがいいですか。
閣下自ら編集しただけあって、編集も素晴らしかったです。平気でシーンの途中がブツ切れてるくらいは当たり前。首から上がないままの演説。セリフを忘れる閣下に天の声(スタッフ)、ねじの巻かれたブリキおもちゃみたいにセリフを話し始めてすぐに忘れる閣下、すぐに天の声、閣下のセリフ、といった一風変わった合唱。おそらく今後このバージョンが上映されることはないのでは。
熱いものがこみ上げつつ、深夜4時過ぎに上映は終了。6時間後にはシベ超3の上映が始まるので仮眠をとりに帰宅しましたが、明日(というか今日ですけど)遂にマイク水野閣下と会えるかと思うとなかなか寝付けませんでした。
※シベ超3に続く
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