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映画

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

寧々さんと鬼滅 映画

あまりにも評判いいので、いつか見たいとは思ってたのですがコロナで踏ん切りつかずにいたところ、ある日息子があつ森のランダム夢見で鬼滅再現の島にいって、床のマイデザインを見て「たんじろうだ!」と言ったのをきっかけに、実はテレビ版も見たかったらしいとわかってアマプラでTVシリーズ予習させて、3話まで見せて耐性あれば大丈夫とのことでいけるかな、と思って劇場版にも連れてきました。

最初は通常の大きさの映画館にしようかと思ったんですが、最近は1席ずつ開けたりしてなくて、けっこう密な感じだったので、IMAXなら中も広いので相対的に密になりにくいかな、くらいの気持ちで親子揃って初めてのIMAXに臨みました。しかも見る作品が鬼滅。これ以上ないくらいの万全の体制です。

IMAXは画面がでかいなーと思いつつ本編が始まったんですけど、最初のワンシーンの段階で尋常じゃないクオリティなのが肌で伝わり「ま、まさかこのクオリティで最後までいくの?!」と思ってたら、終盤あたりにいたってはまさかのこれ以上のクオリティでびっくりしました。いったいどれだけの技術と情熱を注ぎ込めば、ここまで作り込めるというのか……! 命を削って作り上げたのではなかろうか、と思わせるほどにすべてが圧巻です。

IMAXだから音も良かったんですが、一番印象に残ったのは、風鈴の静かな、それでいてとてつもなく綺麗な音色。凄絶な内容であるのに、あの瞬間は「ああ、日本にいるんだな」という郷愁めいた気持ちになりました。

原作はコミックスで全巻読破してまして、連載時は知らずに後から読み始めたクチなんですけれど、ここまでヒットしてよかったなぁ、とつくづく思いました。

世の中には面白いはずなのに部数に恵まれず、望まれない形で終わってしまったり、面白かったのに無理やり続きを書かされて、ファンが飽きてきて無理やり終わってしまったり、面白いのに映画化や実写化してファン台無しな代物になったりする作品も少なくありません。

そういう不幸な作品を何度も見てきてしまった経験からすると、面白い作品がきちんと評価されて人気がでて、作者が想定したところで人気があるまま完結して、そして原作を大事にした映像化がなされた、といった作品はなかなかないでしょう。それゆえに、本当によかった、と心底思うのです。

公開初日ではなく、今見たからこそ違う感想を持ちえた、という個人的な経験がありました。先日、父が闘病の末、他界しました。コロナ禍のため帰省することもできず、一年近く前を最後に父には会えないまま、そして葬式にも出れない状態でした。コロナの前に、ただただ無力です。

こうなるとあの時知ってたなら、今まで育ててくれてありがとう、という一言を直接言えてたのに……と思うと後悔しきれません。訃報を聞いた深夜、さすがに寝付けずに居て、それでも体力的に耐えきれず、夜明け付近に船を漕ぎ始めた時、存命だった頃のやせ衰えてない父に会うことができました。夢の中とはいえ、話が出来たのは幸運だったのかもしれません。

そういう経験があったからこそ、ラストシーン付近は心にこみ上げてくるものがありました。冷静に考えると、彼らは紙やフィルムの上にしか存在しない存在なのかもしれません。しかしあの場面を見ていると、ただただ彼らのための、祈りに近い感情がこみ上げてくるのです。

煉獄さんはお母様に会えたし、自分は父に会えたのだ。そう考えると、心の中のざわめきが、少し静まってきたような気がしたのです。

アニメは原作の7巻くらいの内容で、原作は全23巻という状況からすると、今後のアニメ化・映画化にも期待したいところです。これだけのものを仕上げてくれたスタッフですから、あとはただ、期待して待つのみです。

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