監督の作品は『秒速』から見てきた口なんですけれど、昔は単館上映系でひっそりと同好の士だけ集まってる感じだったのに、『君の名』のときはシネコン上映だったので???と思いつつ鑑賞し、画像が綺麗だなーくらいしか考えてなかったので中盤のあの展開を見た時、「うわ、次は死別ときたか……さすが俺たちの新海監督!」と訓練されすぎたファンだったせいか、すんなり受け入れそうになってた自分がいたのも、もう三年前なのですね。
今回も異様なまでの背景の美しさは顕在で、どこまでの執念があればここまでの代物を用意できるのかと思うと、ちょっと尋常じゃないですね。
ビルの裏口で雨が降ってるだけなのに、この美しさは一体。
正気にては大業ならざる、という言葉が脳裏をよぎります。
上映開始前は、隣の席の太ったおばさんがずっとポップコーン食べてたので、まともに鑑賞できないかと覚悟きめてたんですが、本編始まった途端にポップコーンしまって背筋を伸ばして静かに鑑賞し始めたので、ずっと集中して見ることが出来て幸せでした。
いやー、面白かった! 嫌なニュースがあって沈みがちな状態だったのに、この映画を見ている2時間の間は、そういうことをすっかり忘れて夢中でした。
次回作は更にハードル高くなって大変かと思いますが、絶対に初日に見に行くと思います!
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