警告
嘘喰い終盤のネタバレについても触れている可能性があるので、当記事は嘘喰い全巻読了後に閲覧することを推奨します。
第03巻の再読です。
初版で購入できたので帯付きです。帯に荒木飛呂彦先生のお名前が出てますが、他の巻の帯でも見かけましたので、せっかくなのでカリ梅だけでなくて、荒木先生のお名前も数えておきます(1荒木先生、はいりましたー)。
カリ梅カウント
3巻のカリ梅は2個ですね。
しかしなんと梶ちゃんが1個食べてたので、どうしようかと悩みました。その結果、カリ梅に貴賎なしと考え、カウント対象としました(とはいえ内訳として梶ちゃん分も別途カウントしておきます)。
疑惑の胸元(ただし扉絵)
貘さんの胸元の件、決して開けてないと思い込んでたんですが、扉絵で2箇所も発見してしまって悶絶。あ、あれー?!
い、いやだなー、アビ・カーンは凄腕だから、胸元に手術の跡を残してるわけないじゃないですかー!
それにしても11年間の週刊連載において、突っ込みどころがこんなところくらいしか無いのも凄すぎると思いました。しかも本編でそうなってるわけでもなく扉絵でのみって話ですし、実のところ突っ込みどころですらないと思ってます。
そもそも扉絵はイメージみたいなものだから、それ言ったら貘さんが宇宙に本当に居ることになる扉絵も存在しちゃうので、それはイチャモンちゃうのでは。はい、Q.E.D.(証明終了)!
と言った感じに心の平安を取り戻したので、先に進めましょう。
決着
嘘喰いの見どころは数多くありますが、決着がついた結果の禍々しさがかなり好きですね。なんというかこう、ズンッ!って出された感じがグッときます。
そういえば「嘘喰い 完食ファイル No.27」って記載出てきましたけど、あれって今回だけだったんですかね。
幻のヴィラン
敗者であるQ大郎(Q太郎ではないです)は肉体的には去りますが、今後事あるごとにマルコの心の迷いを掻き立てる存在として登場してくるのが印象的ですね(銃夢LOでいうとペイン大佐[A]いろいろなセリフの中でも「人は力を行使している時だけは、己の無力を忘れられるからな。そしてそれが『生』の正体だ」は名言だと思います。みたいな役割とでも言いますか)。人間的には近寄りたくないですが、作品的には意外と重要な位置づけだと思ってます。
賭郎会員の役割
嘘喰いはかなり強くて、並大抵の相手では勝負にならないといった趣すらあるのに、毎回ギリギリまで追い込められて、今回こそは負けてしまうのでは?!とハラハラしてしまいますが、その楔となっているのが梶ちゃんが賭郎会員になっている点ではないでしょうか。
もし貘さんが死んだら、次は梶ちゃんが志を引き継いて、代わりに屋形越えに挑む日が来てもおかしくないのでは……と心の中で迷いが生じるのです。普通の作品ならともかく、この作品なら主人公交代くらいはあり得る、と思っちゃうんですよね。そこが緊張感にも繋がるし、どうなるか先が読めない魅力の一因になってたと思います。
伏線は笑いの影に
物語終盤まで、ギャグのつもりで世界平和の伏線平和はどうなったんだろうと思ったんですが、まさかマジで伏線だったとはねぇ。
この時点でラストまでの大まかな展開は考えられていて、その上で細かいところを連載中に詰めていったのかな、と思われます。
毎週読んでてライブ感を楽しんでいる時は、先が読めなくてドキドキしているというのに、思い返してみれば行き当たりばったりではなく、すべて計算の上で読者は誘導されてたんだなぁ、と思うとほんと凄い作品だと思います。
気にしすぎかも知れませんが、梶ちゃんがセブンポーカーをやっていた件も、実は終盤のエアポーカーで手のひらで5本の指を示す、あのシーンに繋がっていたのかも知れない……と深読みしてしまいますね。
他記事へのリンク
▲目次
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脚注
↑A | いろいろなセリフの中でも「人は力を行使している時だけは、己の無力を忘れられるからな。そしてそれが『生』の正体だ」は名言だと思います。 |
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