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漫画

水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志氏といえば、ほんわかした雰囲気とアツい展開をあわせもった、独特の世界観が魅力な作品を多く生み出している方かと思いますが、今回の短編集もいい出来でした。
全5編が収録されていて、最初の4編はいい意味でゆる〜い雰囲気で、読んでてかなり和ませていただき、相変わらず完成度が高いんですけれど、圧巻なのが最後に収録されている74ぺージに渡る『虚無をゆく』ですね。
一言でいうとSFなんですけれど、74ページなのに長編ものを読み終えたような充実感があるんですよ。導入部はゆるいようでいて、すぐに独特の設定が効果的に示され、どうなることかとページを捲っていくと壮大な幕切れが待っていて、ほんと凄い。ここまで重厚なのに読みやすく、SFが苦手な人でも気軽に読めるので、取り敢えず全人類に読んでもらいたい傑作です。
長編作品もどれも面白いですが、短編の切れ味がさすがすぎるので、次の短編集を気長に待っています。

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