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漫画

enotic

ENOTIC (アクションコミックス)

ENOTIC (アクションコミックス)

榎本 俊二
双葉社
1998-09-01

この本読んでたら、まみりんにこう言われました。
「うんこ好きなの?」
まずはこの漫画の作者の方について説明していきましょうか。まあ、知っている人は知ってますね、『ゴールデンラッキー』。ニヤリ、とか聞いてニヤリと微笑む貴方には説明不要でしょう。
「鼻と尻と屁の漫画家」と誰かに言われてましたが、俺は「鼻と尻と糞の漫画家」だと思います。目*鼻*ですか?
知らない人は知らないので説明しますと、読み終わって5秒たたないとオチが分からないような不条理ギャグマンガです。あと絵が変です。こんな絵、見た事無いです。世界一、嫌な顔を書く人とも言えます。
他にはえーと…とにかく登場人物が死にます。1ページに一人は死にます。1(死/P)てな感じに。
あと汚物も沢山出てきます。目茶苦茶です。いっつも週刊モーニングの最後にポツリと掲載されていて、同誌で行われている「最高の1コマ」に決してエントリーされないような漫画です。最終回寸前は良く原稿がオチて、投稿覧に
ゴールデンラッキーの掲載されていないモーニングは、ウィンナーの入ってないウィンナーコーヒーのようなものだ
とか書かれるような漫画です。そんな感じです。にしても伝わるものも伝わらない説明ですね。ま、言葉じゃ絶対伝えられないとは分かっちゃいますが。 
で、そのゴッキーの作者の短編集です。この人の漫画は、いつもチャレンジ精神溢れていています。奇想の人です。
あなたは、縦のコマと横のコマが交差して話も交差している4コマ漫画を読んだ事はありますか?
4コマ漫画の中に更に4コマ漫画が入っていて、中と外の内容が微妙にリンクしている4コマ漫画を読んだ事はありますか?
排便しながらバレエをする女の子が出てくる漫画を読んだ事はありますか?
読みたくなってしまった貴方。今すぐ本屋へゴー。そんなアナタ、ひょっとして
「うんこ好きなの?」
で、この本で一番お勧めは、最後に収録されている『われら動物家族!』です。こんなマンガ見た事ない!という紹介文は恐ろしい事に、真実であります。かなりのブラックユーモアで、軽く読ませるくせして哲学的な内容とも言えます。最後の一コマの恐ろしさは未だに忘れられません。
これに勝る最後の一コマといったら、またまた榎本氏で恐縮ですが、『反逆ののろし』 の最後の一遍『風前の灯火ジョー』です。

『風前の灯火ジョー』はシンプルな影絵とセリフだけでシンプルにテンポ良く読み進めますが、最後の一コマが「the end」とだけしか書かれていません。しかし恐ろしいのです、このシンプルな一コマが。想像力を刺激するブラックユーモアです。非常に計算された作りを堪能して下さい。最近の漫画はどれもコンビニ弁当以下の品揃えだ!と思っているようなアナタ、是非食して下さい。バラエティー溢れてますから。スカトロに転じても、当方は責任持ちませんが。

おまけ:まみりんお気に入りの一コマ

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