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映画

ザ・レイド

インドネシア発のアクション映画、と聞くとどういう代物なのか想像つきにくいところですが、敢えて言うと『マッハ!!!!!!!!』を見た時の印象に近いものがありました。CGに頼ってない、肉体の迫力を前面に押し出した、熱のこもったアクション映画、という意味合いで。
最初の銃撃戦がメインのあたりは、緊張感があるけれどまだ普通のアクション映画かな、と思ってたんですが、肉弾戦がメインになってくると、アツイ、アツイ、アツクテシヌゼー! 
格闘技「シラット」の魅力をいかに表現するかという部分が全体の9割くらいで、ストーリーは映画として成立させるための添え物、くらいの構成じゃないでしょうか。それくらいアクションに気合が入りまくってます。
普通のアクションだと雑魚は銃撃なりパンチ一発で倒されるものですが、本作の雑魚はかなり強いです。なかなか倒れてくれませんし、倒しても結構な割合で起き上がってきます。広い部屋で戦う時に一人ずつしか相手しに来ないところは少し興ざめでしたが、基本的には狭い通路であまり囲まれずにスピーディに次々襲ってくる敵をシラットでいかに撃退していくか、という魅せ方がなされます。
インドネシア系の顔立ちゆえか、最初に一目見た時は悪役に個性や格のようなものを見出せなかったんですが、セリフや行動で少しずつキャラがたってきたのがいいですね。麻薬王が「くれぐれも楽しむのを忘れないように」と言うシーンや、戦闘狂のボスが妙に律儀な点があったり背が低いのに相手を圧倒するあたり、かなり印象に残りました。
ストーリーは添え物、と書きましたが割合的には確かにそんな感じであるものの、意外な展開があるのも見逃せないところです。演出も良いし(特にラストシーン)、実はアクションだけの作品というわけでもない辺りが見ものですね。
とここまで褒めてますが、だからといって過去の名作と比べると少し劣る部分があったりするのも事実です。もう少しおおっ!と思うような格闘シーンとがあればとか、少し同じ格闘シーンが長く続く傾向が強いとか、不満は少しばかりあるので手放しで絶賛というわけにはいきませんが、アクション映画好きなら是非見ておいたほうがいい傑作だと思います。続編やリメイクにも期待したいところです。

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