博多駅に隣接してる9階の映画館で鑑賞しました。一年ほど前にエヴァQ見たときは、横の席のデブが常にポップコーン食べててうるさいうえに手とか足とかぶつけてきて最低としかいいようがなかったのですが、今回は周りの方々が大人しくて気分よく鑑賞できてラッキーでした。
鑑賞後は混雑しそうなので、事前にパンフレット買ったら、なんか装丁が迫力ありすぎて驚きました。ネタバレシールで封はしてるし、禍々しいことこの上ないです。鑑賞後に読んでみたら、インタビューなども充実してて読み応えがありましたが、なによりもモノとして所有しておきたいという願望が強くなる逸品でしたね。
物語前半シーンはファンサービスとは思ったものの、ディストピア感が凄くてなんだかもう。いっけん平和なのに違和感がありまくりで、分かりやすい予兆すらない普通の状況である時点から、すでに何か悪いことが起こるに違いない、という戦慄をひめながら見守ってました。枕に真昇竜拳してるシーンだけはそういうのが消えましたが、ほんの一瞬だけ。
変身や踊りのシーンとかはかなりむず痒かったんですが、あれってやはりスタッフの反骨精神というか大多数の鑑賞者に対する嫌がらせと受け取っていいんでしょうか。とはいえ、かなり凝ってて見ごたえはありました。でもなんか、みんなが無理やりやらされてる感がなんか微笑ましかった気がします。え、誰にやらされてるかって? そんなん「
ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」とか名前付けた御方に決まってるがな!
どのキャラも見せ場がそれぞれにあってよかったですね。マミさんはかっこいいし、杏さは手とか握っちゃうし、さやかちゃんは失恋を乗り越えた強さがあってもう残念とか言わせない感がありましたし、それぞれのキャラへのファンの想いがかなえられたのではないでしょうか……ほむほむ以外は。ほむほむファンはアレみてどう思ったんでしょうか。
テレビ版があれだけキレイにまとまって終わっただけに、続きはどうするんだと心配してましたが、まさかあんな形で新たな展開を用意してきたとは素晴らしい限りで、虚淵氏は本当にいい仕事をされたと思います。色々なファンの願いをかなえてくれただけでなく、監督が「続編つくりたい」という想いまでも叶えてしまったので、珍しく虚淵氏が望んだハッピーエンドだけがかなわなかったという点はあったにせよ。
自分としては特定のキャラに肩入れして見てるというわけでもないんですが、強いて言えばマミさん推しでしょうか。まみりんとマミさん、一文字違うだけで何故にこうも色々な意味で違いがあるのだろうか、と思う日々です。
マミさんの銃撃シーンがもうマジでガンカタ、超ガンカタ。カッチョエー!と思いはしたものの、今回のマミさんは頼れてカッコいい姿を披露してくれてはいるんですが、なぜだかなんか物足りない。今の自分はすっかりネタキャラと化したマミさんしか受け付けなくなっているのかもしれません。こんなカッコいいマミさんなんて、マミさんじゃない!
個人的にマミさんいじりの最高傑作は
こちらです。コミックス発売もふつうに楽しみですけれど、記事の下のほうにあるPixivリンクの漫画は全て目を通していただきたい所存です。
最高傑作といえば、こちらのツイートも心に響きましたね(最高傑作がいくつあるんだ、竹熊?!)。
あとオススメなのがこちらのマンガです。だらしないマミさんと見てると、まみりんと被る部分があるのか、妙に親近感わきまくりです。
なんか映画に関係ない話ばかりになってきたので、本筋に戻します。
普段あんだけミステリー読んでるのに、今回の魔女の正体にはまったく気づかなかった俺、大勝利。久々に物語でサプライズを味わえて大満足です。でもほむほむ悪魔化の方は驚いたというか、なんというか呆然としたというか。ミステリーを読むときに求めるサプライズとは明らかに違った感が。まぁ先が読めなくて「どうなるんだ一体!!」という感じで面白かったですけれど。
それにしても、あんなに禍々しく「愛」という言葉が使われるとは。全てはまどかのために、とまたしても報われない選択をしたほむほむですけれど、物語の登場人物をトータルして俯瞰するにあたって、バッドエンドともハッピーエンドとも言い切れない終わり方が個人的にはよかったです。
娯楽性があるから普通に楽しめて、映像とか言うにおよばず凝りまくってて、それでいて受け取り方に多面性を持たせるような暗喩や仕掛けに満ちていて、二度目の鑑賞や考察にも堪えうる細やかな作りだったと思います。素晴らしい。
大体のキャラとかについては語ったつもりですけれど、誰か忘れているような……あ、そうそう、キュウベェね。「ザマぁ」以外の言葉を思いつきません。
あとはそうそう、魔獣さん達も居たんでしたっけ。居たの?
ちなみに色紙は杏さやでした。マミさんのが欲しかったなー!
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