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小説

恋文の技術

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

森見 登美彦
ポプラ社
2011-04-06

以前コメント蘭でオススメされてたので手にしてみました。居間で読んでたらまみりんに「一体誰にラブレター出すつもりなんよ!」と怒られましたが、そんな心配はご無用なのです。絶対にラブレターの技術は上がりません(むしろ下がる)。
いわゆる書簡形式の小説で、作者によれば夏目漱石の書簡が面白かったので触発されて書かれたとのことです。本書を読了した今となっては、色々な意味で夏目漱石の方も読みたくなってきました。どんな書簡からこの作品が生み出されたのかと。少なくとも「おっぱい」という単語が乱発されてたりはしないでしょうけれど。
最初は手紙だけで構成されていると聞いて、面白いんだろうかと正直思ってました。しかし読み始めて見ると、いつもの森見節と言いますか文体が面白すぎて、なんとなくすらすら読み進めてしまいます。主人公のネット弁慶ならぬ文通弁慶っぷりが愉快すぎました。彼となら文通をしてみたい、そう思わせる何かがある。
思わぬストーリー展開がある、といったタイプの作品ではなく、文章が味わい深いタイプの作品だと思います。読むと人生にプラスされる何かがある、ということはないんですが、読み終えると何となく心が安らかな気分になる作品なので、ここぞという時に読まれて見ると良いかと。

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