『グラスホッパー』の続編ではありますが、前作を読んでいなくても問題なく読め、前作を読んでいればニヤリとする場面があるので、とても望ましい続編と言えるのではないでしょうか。ただ、前作の登場人物がどうなってしまったかが少し語られるので、ネタばれを完全に避けたいのであれば前作から読んだ方が、より楽しめるのではないかと思います。
最初は「新幹線という限られた舞台で面白くなるんだろうか？」と思いながら出張先での移動中やホテルで少しずつ読み進めてたんですが、後半あたりになったら我慢できずに明け方までかけて読みきってしまい、翌日の仕事が少し大変でした。でも面白かったので大満足です。前作が好きだった人の期待は裏切ってません！
伊坂幸太郎氏は最近、初期とは違う味わいの作品も書かれるようになってきているように感じるのですが、そんな中にあって本作は以前のような娯楽性を前面に押し出した内容に仕上がってると思います。読み始めるときは時間を確保してイッキ読みするつもりで臨むのをオススメします。
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