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映画

明日、君がいない

これは凄い映画でした。殆どの地域で上映が終わってるとは思いますが、まだ上映中なら是非見に行ってみてください。今日は映画の日ということで千円で鑑賞できますので、後から見ることが容易な映画よりも、今を逃すとDVD待ちになるこの作品に出会ってみてはいかがでしょうか。*1
物語の冒頭で、とある生徒が自殺していることだけが判明するものの、誰なのかは明らかにされないまま、時間軸が少し前に戻って映画は進みます。複数の登場人物に対してのインタビューを交え、彼らに様々な悩みがあることが判明しつつ、物語の最後で誰が自殺したのか明らかにされる、といった流れです。
地味な話のはずなのに、物語のカッティングの仕方が巧妙なゆえに、最後まで観客を引っ張ってく力量が見事でした。群像劇的な要素もあって、とあるセリフを別のシーンでは他の人物が聞いている、といった感じの登場人物の交差も面白かったです。でも積極的に彼らは交差しているのではなく、たまたまそこに居合わせているから平行と表現すべきかもしれません。
後から知ったのですが、監督は実際に知人を19歳の時に自殺で失った経験があるそうで、それが作品全体のリアルさを醸し出してるのでしょう。そしてこれが単なる映画に終わらず、自殺に対する問題提起になってるあたりも見逃せません。くどかったり説教くさかったりするわけでない辺り、やはり実体験での悲しみが反映されているのではないでしょうか。

あまり明るい映画ではないですが、とりあえず一度は見ておくべき作品だと思います。

  • 注1 : ちなみに福岡だとKBCシネマにて、7月6日の金曜で上映が終わります。毎回20時30分からのレイトショーのみで、レイトショーゆえに1200円でお得。上映は22時20分くらいに終わります。

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