前作が衝撃的すぎたから続編に過剰な期待はすまい、むしろ見ない方がいいのではなかろうか、だって監督も脚本も前作と違う人らしいし、と思ってはいたものの意外と面白いらしいと聞き及んだので見てきました。なんだかんだで気になってしょうがなかったとも言います。
結論。さすがに前作を最初に見たときのインパクトはなかったものの、世の中の数多の続編モノの中ではかなりまともに楽しめる部類ではないかと思いました。気になる人は以下の文章は読まずに見に行ってもいいかもしれませんが、もうすぐ映画の日がくるからそれまで待っててもいいかも。もしくはレンタルDVDでも。
と言ってるあたりで俺の現時点のテンションを察してください。『エイリアン』が『エイリアン2』になった時のような奇跡までは見れないってことです。でも『CUBE』が『CUBE2』になってしまった時のような絶望感は見なくて済むので、過度に期待しないなら大丈夫でしょう。察しろと言いながら言い切ってしまいました。このテンションで感想書くとヤな方向に行きそうなので、なるべく良かったことを思い出しながら書こうとしてみます。
そうですね、ジグソウの佇まいが良かったかな。なんというか、キチガイ界のカリスマとして恥ずかしくない目つきでした。なんとなく『SE7EN』のジョンドゥを思い出します。知性的であるものの、それが”正常な”社会性とは逸れた方向に向かった知性である点とか。目が澄んでるのが却って禍々しく思えるというか。
ストーリー自体も意外性を含んでいてなかなかのものでした。とはいえ、前作に比べると狂気じみた部分が少しパワーダウンしてるかもしれません。残酷描写が前作ほどではないので見易くなったと言えるかも知れませんが、この映画見に行くような人がそんなこと問題にするか?とも言えますし、どうかなぁ。残酷描写というよりも、皮肉さが減少していると言った方がいいのかもしれません。まぁ皮肉な話ではあったわけですけど、やっぱ前作が偉大すぎです。しょうがないかな、こればっかりは。
まぁ悪くはないと思いますが、前作が好きなら見なくてもいいかもしれません。
あと気になったのが、結局例の金庫を開けるためのパス探し、虹がどうのこうのってなんだったんだろう、って気がしなくもなかったです。まぁこういう時こそ妄想で解決するのが俺流だと信じて頑張るしかないんでしょうけれど。まぁ映画を見た後であれこれ考えながらネットで他の人の意見を見るのが楽しい、って感じに肯定的に考えてもいいかな、とは思いました。
これらの文章だと誤解されるかもしれませんが、個人的にはなかなか満足してます。
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