秒速5センチメートル

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ほしのこえの監督の作品ということで、さっそくシネテリエ天神で見てきました。実は内容を全く知らずにたまたま花見の後に鑑賞したのですが、この偶然には感謝したいところです。ちなみに、この映画館に来るような人たちだからかもしれませんが、劇場ではスタッフロールが終わるまで立つ人間が一人もいませんでした。
奇をてらった設定があるでもなく割と淡々とした日常を描いた内容と言えなくもないですが、かなり心にしみました。素晴らしい出来栄えで大満足です。中高生の年齢で見るよりも、社会に出て働いている年齢で見た方がより深く感じ入るような内容でしたね。
実写でなくアニメでやる意義、というものをこの作品の絵作りから感じました。実に細部にまで手を込めて作り上げています。光の処理の仕方や演出のタイミング、桜の花びら。何気ない風景のはずなのに、美しい世界の一部をスクリーンに切り取ってきたかのような。
久々に見終わった後に、もっと他にも面白い映画を見てみたい、という高揚感に包まれてしまい、試験が近いというのに困ってしまいました（満面の笑みで）。モノづくりという面でも、最近自分が創作しているものが時間的なことや体力的なことなどで磨耗しつつある状態だったのですが、再び創作意欲という勇気をもらえた気がします*1。
もし公式サイトを閲覧して興味をもったものの映画を見るかどうか悩んでいるようだったら、とりあえず行ってみた方がいいと思います。どうせなら桜の咲いている季節に。そしてパンフレットを購入して、凝った作りに唸ってみてください。

• 注1 ： これでまみりんに買出しを頼まれなければ最高だったんですが。そして帰宅後に逆転裁判4の体験版をはじめなけりゃ良かったんですが。そういうわけで例のアレはゴールデンウィーク明けくらいになってしまうかもしれません。でもペルソナ3フェスまで控えてるんだから、むしろゴールデンウィーク明けに出来上がってたら褒めてもらいたいくらいです。