誤解を恐れずに言い切ってしまえば、ホラーゲームとしての怖さはあまり無いです。あまりそういう演出にしようという意図も感じませんでしたし、毎度のことながらバイオって終盤はほんと怖くなくなる法則が健在でした。序盤が一番異様な雰囲気でしたね、やっぱ。あの村人の集団の狂気があらわれた表情は、日常に非日常が浸透していった感じの不気味さがあって新鮮でした。だから後半の敵のほうが強くても怖くは無かった感じです。と言うか村のチェーンソー男が一番緊張した気がします。
しかしゲーム的にとても面白い。正直過去のバイオシリーズはかなり慣れてしまって食傷気味だったのですが、大胆なゲームシステム変更がいい具合に新鮮で、しかもちゃんと内容はバイオになってるのが凄い。ロード時間は皆無でシームレスな移動ができます。トビラを開けるたびに数秒演出があったりせず、すぐ次の部屋に移動できるのでテンポが良いし、戦闘に適度に緊張感がある上にいろいろと多彩な仕掛けや演出があって飽きが来ないです。ボリューム的にも過去のバイオに比べてかなり多く、初回プレイ時はクリアに17時間ほどかかりました。
クリアにかなり時間がかかるので早クリアなどの隠し要素が気になるところですが、その辺の配慮も行き届いているようで、クリア時間やセーブ数やスプレー使用数はグレードなどには関係なく、何時間かかろうが何度セーブしても何度死んでも隠し要素的には無関係なので自己満足の領域です。隠し要素は道中の武器屋で購入したり、ミニゲームをクリアして入手するような形になっているので、今までみたいに死なずに2時間以内に耐久レースするみたいな条件ではなくなり、努力すればプレイ時間がある程度細切れでも報われますので社会人でも安心です。やり込み要素もなかなか多く、ミニゲームの難易度が高かったり本編クリア後のハードモードが厳しかったり、とハードゲーマーも安心です。バイオ0がこの点でしょんぼりしたんで、今回は期待以上でした。
それにしても思いっきりパンチラあって驚いた。ライフルとか使って凝ったことしなくても、普通にイベントでチラリってたので、任天堂チェックをよくも通ったなぁ。GC本体ごと買ってもいいんじゃ?とオススメしようかと思ったんですが、年末にPS2移植されますね。心配なのはパンチラのソニーチェックロード時間などの点で遊びにくくならないか等といったところですが、この偉大なゲームが一人でも多くの人にプレイされるために折り合いをつけて遊びやすくなってくれればいいな、と願うばかりです。もしくは思い切ってGC次世代機のレボリューション*1を待ってからGC版を購入してもいいかもしれませんが、次回作はPS3*2とXbox360*3で発売決定らしいのでやっぱPS2版の方がいいのかも。
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