マリオカート ダブルダッシュ !!

毎回任天堂のゲームをプレイして驚かされるのは操作してみての心地よさです。コントローラを握ってすぐにプレイしてすぐに楽しさが伝わってきました。操作しているだけで、本当にレースマシンを触っているかのような感覚。『1080°』や『ウェーブレース ブルーストーム』にも通じるところがあると思います。
ただでさえ完成度が高いと思われていたニンテンドー64版を更に正統進化させた作りになっていて、誰にでも素直に薦められる良作でしょう。二人乗りをして位置を交換することでアイテムを二個取得できるため、前作のようなアイテムボタン押しっぱなしによるアイテム保持に比べると分かりやすいし、アイテム選択が柔軟になっています。
また、キャラごとに違うスペシャルアイテムがあるので、キャラを選ぶ時点で戦略が生じます。ドリフトターボも操作が簡単になり、視覚的にも操作が成功しているかどうかが確認できるため、苦になりません。また、前作みたいにお尻にアイテムをつけてガードすることが出来ず、攻撃アイテムが来た時に反応していかないといけないため、安定行動が少なくなりました。
ひそかに凄いと思っているのは、LAN使用で同時に8人まで対戦できるところでしょうか。ストIII九州大会で人が集まったので、二台のTV、二台のGC本体、二つのブロードバンドアダプタ、二本のゲームソフト、8個のコントローラー、一本のクロスケーブルを使って実際に試してみました。LAN接続までの確認時間が長いものの、一度ゲームが始まってしまえば大変快適で、異常なくらいの盛り上がりでした。
ひとつだけ残念なのは、風船バトルモードでの爆弾ミニカーが無くなってる点でしょうか。わざと死んでイヤな相手にぶつかって嫌がらせをしたり、それを狙って爆弾どうしぶつかってしまって成仏したりするのが楽しかったので、かなり残念です。
しかし、理屈抜きの楽しいゲームなので、レースゲームがよっぽど嫌いじゃなければ買いでしょう。レースゲームが嫌いでもバトルゲームも相当面白いので、パーティゲームと思って買ってみてもいいんじゃないでしょうか。