PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
PS2

SIREN

公式サイト
オカルトランド
都市伝説調査隊
なんてとんでもないモノを発売しやがったんだ!(よい意味でも、わるい意味でも)
というのが偽らざる感想です。いいところよりも悪いところを挙げていくほうが楽かもしれません。書こうと思えば1MB以上の文句を書けるかもしれないのですが、1KBくらいになるように頑張ってみます。
とにかくすぐ死にます。これはゲームシステムの要ともいえる視界ジャックシステム(敵の視点を盗み見できる)を活かすためなのは分かるしとても面白いのですが、とにかく死ねます。死亡理由一位は射殺、と断言できるほどにこの村のスナイパーは腕が良いです。羽生蛇村ゴルゴむらといっても差し支えないでしょう。この難易度の高さゆえの敷居の高さは人を選びますね。バイオを普通にクリアできるくらいなら問題ないと思いますが、難易度選択が存在しないので諦める人は確実にいるに違いありません。
そのため、プレイヤーは最初は死なないように死なないように努力していく筈が、まずは最初に死んでもいいから敵の配置を探ろう、と死を躊躇わずにマップ内を徘徊することになります。まさかプレイしはじめて5分で恐怖感がかなり失せるとは思いもしませんでした。とはいえ十分気味が悪いし、シナリオクリア目前になると緊張しはするのですが、ホラーゲームとしてはどうなのだろうか、と思うところです。
操作性・操作感も微妙です。かなり良好な部分も多いのですが、それゆえにパートナーを引き上げる時やアイテムを取る時など、微妙に位置がずれているとうまくいかなかったり、とっさの時に下に降りたりジャンプしようとしたときにスムーズにいかない時は、前述した難易度の高さをあいまってかなりイライラさせられます。
しかし、イライラすると言えばパートナーに尽きます。単なる足かせとしての存在にしか思えない場面が多すぎます。シナリオ上連れて行かないと、ということになっているのだとしても、イベント処理などを利用して実際にゲーム内で連れて歩かないようにしても問題はないと思いますし。パートナーを守ってあげようという気分よりも、パートナーへの殺意が高まってくるに違いありません。つーか実際に何度か故意に殺しました。手をつないで一緒に移動したりとか出来ないのがツラすぎます。
以上で1.52KB。軽く書いたつもりなのに1KB超、という事から推測できるとおり、プレイしはじめた時はクリアしたら売ってやる!と思いながらプレイしてたくらいです。しかし全てが終わってみれば、苦労したのもいい思い出だったかも、と思えるくらいにお気に入りのゲームになってました。それほどに雰囲気やグラフィック、音響効果、シナリオが秀逸なのです。
当時噂になった放映中止となったCMで使われていたシーンを動画にしてみました。完全ネタバレなので、雰囲気だけ知りたいという方は見ないほうがいいかも。でも世界観を良くあらわしているので、購入を検討している方は動画を見てこの世界に足を踏み入れる決断してみるのもいいかもしれません。

シナリオは先の展開が見たくて仕方がない作りになっており、複数人物のシナリオが巧妙に絡み合う様は圧巻です。全てを説明しまくるようなシナリオではないのですが、一通り全てのムービーなどを見た後でアーカイブ(ゲーム中に登場する補足資料のようなもの)を見て色々考え出すと、実はあのシーンはこういう意味だったのか!と言う風に後から気付くようなつくりなので、そういう行間を想像して楽しめるタイプの方には堪らないものがあるでしょう。できれば全アーカイブを集めて、色々と考えてみてほしいところです。
また、ゾンビものの群像劇として見ても、ゾンビという要素をかなり活かしていて容赦のない展開が秀逸です。『バイオハザード』がシリーズを重ねるたびにゾンビが単なる敵と化していたのと対照的ですらあります。そういう点からして、ゲームとして面白いのは承知の上で、言わせてください。映画として見れてたらなぁ、残念だなぁ、と。
ここまでの文章を読んで興味を持った方なら、困難を乗り越えることは十分可能だと思いますので、ぜひともこの見慣れた異世界を楽しまれてみてください。田舎町を夜に歩けなくなる危険と引き換えに。

コメント

  1. 嶽花 より:

    http://blog.livedoor.jp/play_on_nine/archives/30949686.html
    「SIREN」映画化、市川由衣が主演、という噂?があるようです。
    これが本当ならかなり期待大ですね。

タイトルとURLをコピーしました