原作である小説版の方を読了していましたので、どんな出来栄えになっているか興味深かったのですが、原作つきの漫画としては良い出来ではないかと思います。原作の情報量をうまく少ないページで構成しているのでは。
絵的な意味でヒロインが自分の中で勝手に描いていたイメージにかなり近かったのが驚きました。ただ、彼女はあまり笑わないのではないかと思っていたので、58ページから67ページのあたりの”普通の表情”のシーンが違和感があったかな。感情を表現するにしても、もう少し無表情を装うのではないかな、と←典型的な”自称ファン”の文句だなぁ
少し残念だったのは、何か事情があったのでしょうか、物語の構成が変更されている回がありまして、その余波だからなのか、僕がとても気に入っているシーンが無くなってたり変更されてました。原作で読んだときは何度もそのシーンを読み直したくらい気に入っていたというのに。嗚呼。
おそらくコミックス化を見越しての連載限度回数のため、そういう風に構成をアレンジする必要があったのではないかと想像されます。その試みは悪いことではないと思うし、一読してすぐ気づかなかったくらいに巧みだったのではありますが、その点だけが残念です。
コミックス版を先に読まれた方は、敢えて小説版もお勧めしておきます。掲載されていない話も一話ほどあることですし。
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