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『アス』公式サイト

予告編のPVを貼っときますが、できれば公式サイトの画像見てビビっときたら、予告編すら見ないで劇場に行ってもらいたいくらいですね。ネタバレにはなってませんが、印象的なシーンがうまく使われてるので、初見のインパクトが落ちるかも知れませんし。

「ゲットアウト」監督の作品ということですぐに鑑賞してきましたが、これは凄かったです。ホラー好きなら必見でしょう。ドッペルゲンガーもの、というある意味ありふれた題材のはずなのに、あんな印象を持つ代物に仕上げてしまったのは、ほんとうに素晴らしい。

冒頭の、言葉もよくわからない歌が流れる、ただウサギが写っているだけのシーンで、すでにこれは傑作なのでは?という雰囲気を感じましたが、喜ばしいことに気のせいでは有りませんでした。

いきなり大きな音を出して生理反射的に強制的に驚かすような下世話な演出はほぼなくて、スプラッタ要素も皆無で、じわじわ緊張感を煽ってくるのが堪りません。残酷描写は必要最低限といった感じなので、個人的には目を背けるようなシーンはなかったので、よほどホラーが苦手ということがなければ見ても大丈夫だと思います。

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最初は短すぎるタイトルだと思いましたが、タイトルロゴがの「u」が「a」にも見えなくもなかったり、アメリカ合衆国と二重の意味がある点からして、このタイトルしかない、って感じですよね。

前作に比べると意外性は減ったかも知れませんが、演出がかなり素晴らしくて、極めて記憶に残るシーンが幾つも見れて幸せでした。自分が特に印象に残ったのは下記シーンですね。

・右手が血で染まった人が海辺にただ立っているシーン
・4人が手をつなぎながら逆光でただ立っているシーン
・燃えている車を背景に子供がただ立っているシーン
・たくさんの人が手をつないでただ立っているシーン

といった感じに、ただ立ってるだけなのに妙な気持ちにさせてくるのが凄いですね。何も知らずにこのシーンだけ見ても意味がわからないとは思うんですが、グロテスク描写など全く無いのに不穏感を煽る印象的な「絵」になっていたかと。

怖がらせるだけかと思いきや、妙なブラックジョークが入ってるあたりも侮れないですよね。スマートスピーカーから流れる曲選も含めて、皮肉が効いてるなぁ、と。後から知ったんですが、監督はなんとコメディアン出身だそうで、恐怖を描くのが上手い人は、笑いを描くのも上手いという説を実感しました。恐怖と笑いは紙一重。

あらゆるところに隠喩が隠されてそうな雰囲気がたまりません。ハサミ、1111は左右対称になっていて、ウサギは繁殖力を持つというだけではなくイースター(キリストの復活祭)に関わるということで、救世主の話というメタファーなのかもしれませんね(となると、誰が、誰にとっての、救世主なのか?)

最初は母親が地下への一方通行のエスカレーターで降りていくシーン、なんでそんなご都合主義的に場所が分かるんだ?って誤解してましたが、あれってなにげに重要な伏線でした(一度来たことがあるから分かると言う事ですね)。この点と、「黒板」で「特別」と語っていた事から、ラストの流れについてはぼんやりと想像ついてましたが、それでも演出が良くてぞわっと来ました。

アメリカの背景とか、聖書的な意味合いを知ってるともっと楽しめると思いますので、パンフレット購入を強く推奨しておきます。デザイン的にもおおっとくるものがあり、本作を気に入った方ならいろいろな意味で満足できるかと思います。意味のないセリフ・演出など無いといっても過言ではない作品なので、もっと味わいつくしちゃいましょう!

なお息子がなぜか母親が入れ替わっているかを疑うラスト、明示はされてないものの、かなりイヤーな事実を暗示してる気がしました。なぜ息子と地下の偽物がシンクロしたのか、そして他の家族たちはシンクロしないのか。そういえば昔しゃべれてた母親が地下にいると喋れなくなり、その代わりに地上にいった偽物が喋れるようになったのは、果たして一体……? 息子がマジックが下手になったということは……?

ちなみにパンフレットでは、監督が「ツナギは真っ赤なのはマイケル達と同じで偶然ではない」と言ってて、更に「赤いツナギにはもう一つ理由がある。あのツナギをデザインしたのは誰なのか、そこを見逃していたらもう一度鑑てほしいな」と発言されていました。未だにこの答えだけ持ち得てないので、もしご存じの方がおられましたら教えていただけると幸いです。

数日間たっても未だに考え続けてしまうくらい、虜にされてしまいました。次の作品も即座に見に行くと思います。

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