Wiiディスクソフト(ダウンロード版について) | Wii U|Nintendo
WiiUでWiiのダウンロード版が発売されました。『スーパーマリオギャラクシー2』はディスク版も持ってるんですが、WiiUからの起動が面倒と思ってましたし、WiiUでディスクレスだと息子も手軽に遊べますし、まだまだ遊び足りない部分もあったし、何よりも最初の一週間はかなり安くてお得だし、というわけで早速ダウンロードしてみました。
なお、我が家ではWiiからのお引越しはしておらず、セーブデータのみを個別にコピーしてWiiUに持ってきましたが、特にコンバート処理などもなく、すんなりダウンロード版でも無事にセーブデータが使えて一安心です。
なお、Wiiモード自体が複数ユーザごとにセーブデータは保存されておらず、Wii同様に全ユーザ共通の扱いとなっています。例えば『スーパーマリオギャラクシー2』は最大3ファイルのセーブが可能ですが、WiiUのどのユーザで入っても、その3ファイルを共通して使うことになります。同様にMiiのデータも全ユーザ共通です。
つまり、ディスク起動であってもダウンロード起動であっても、初期の起動方法が違うだけで、結局は全ユーザ共通のWiiモード上のセーブデータを使用している、ということになりますね。わざわざそういうことはしないと思いますが、どちらで起動してセーブしても、続きはどちらの起動からでも遊べます。つまりはWii本機と同じになるわけですので、セーブデータのバックアップも、Wii本機と同様にSDカードへの出力で可能となります。WiiUのデータ管理の一覧には出てきませんので、ご注意を。
あんまり居ないと思いますが、昔ディスク版を購入した後に売り払って、セーブデータのみWii本体にある、といったケースの方はもしかするとWiiU上でセーブデータを使えないかもしれません。リンク先の記事に書いてますが、ディスク版の場合はWiiU上で一度だけWiiディスクを起動する必要があるからです。お引っ越し機能を使えば大丈夫なのかは、あいにく未検証です(再ダウンロード不可のソフトを所有しているので、用心のため、お引っ越し機能は今後も使わない予定です)。
でもまぁ、ダウンロード版ならさすがに初期起動で自動的にセーブデータを作ってくれるでしょうから(でないと初めて買った人が遊べないので)、ディスクはないけどセーブデータのみあるという場合でも、ダウンロード版起動後に自動作成された本体側のデータを消してから、SDカードからコピーすれば大丈夫そうな気もします。
せっかくディスク版もあるので、WiiU上でのダウンロード版と起動速度の違いが分かるような動画を用意してみました。動画前半がダウンロード版を直接起動し、後半はWiiメニューからディスクを起動しています(後述する理由につき、後半はわざとデフォルトユーザで操作してます)。
動画を見ていただけるとお分かりと思いますが、ダウンロード版の方が余分な画面類が出ない分だけ、起動が体感的にはスムーズですね。とはいえ実際の時間は実はそんな大差ないみたいです。
<ダウンロード版>
再生選択ボタンを押してから、タイトルまで 0:08〜0:48(40秒)
<ディスク版>
再生選択ボタンを押してから、Wiiメニューまで 1:15〜1:35(20秒)
Wiiメニューからディスク選択してタイトルまで 1:40〜2:01(20秒)
合計(40秒)
といった感じで、機械的な処理時間は実は同じくらいですね。動画だと分かりませんが、ダウンロード版を起動すると、実は途中でWiiU本体のディスクドライブ音がします。もしかすると、裏でWiiメニューを起動して、仮想DVDをマウントする、とディスク版同様の処理の流れをしているから、合計処理時間が同じなのかもしれません。
あと気になるのは、HDD(または内部メモリー)保存したダウンロード版と、ディスク版とでロード時間に差異があるか、といった点です。『スーパーマリオギャラクシー2』はロードが速いので計測する意味合いも薄いので、ロード時間がなかなか長い『ドンキーコングリターンズ』で試してみようかと思ってます。
とはいえ現実的な時間となると、ディスク版だとWiiメニューをリモコンで選んで、その後ディスク認識されるまで少し待って、ディスク起動のボタンをリモコンで選ぶ必要が有るため、実際に遊ぶまでの時間と手間は意外とかかる気がします。そういう意味では起動が確かに早くなり快適ですし、Wiiの複数ディスクを持ってて入れ替えるのが面倒な人には、ダウンロード版はよさげですね。
あと個人的に気に入ってるのは、Wiiダウンロード版にてWiiメニューへ戻るを選択すると、一気にWiiUのホームメニューまで戻ってきてくれる点です。ディスク版だと、Wiiメニューのホームに戻った後、更にWiiUへ戻るボタンを押さないと、WiiUのホームメニューまで戻れないので、電源切って再起動したほうが速いんじゃないの?って感じでしたから。
他の利点としては、クラシックコントローラー対応ゲームだと、WiiUゲームパッドのみで遊べるようになったりするそうなので、ゲームパッド単体で遊べると更に起動するのが気楽にできそうです。とはいえ、ダウンロード版でクラコン対応のゲームって意外と少ないようですね。
<未対応>
スーパーマリオギャラクシー2
スーパードンキーコング・リターンズ
星のカービーWii
パンチアウト!!
<クラコン対応>
斬撃のREGINLEIV
パンドラの塔
罪と罰 宇宙の後継者
任天堂の説明では「ただしクラシックコントローラ対応ソフトでは一部のソフトを除いて、GamePadのみでのプレイに対応予定です」とあるので、上記のクラコン対応ゲームが、実際にWiiUゲームパッド単体プレイに対応するのかは、現時点ではよくわからないので、期待しすぎないほうがいいかもしれません。
ゲームパッド単体プレイが可能な作品がきたら、Wiiモード起動する時の再生をテレビのみかゲームパッドも同時なのかの選択は、リモコン無しでさせてくれると便利そうなんですが、どうなるんでしょうか。祈ろう、祈りましょう。
余談ですが、ゲームパッド単体プレイで思い出したので記載しておきますと、ダウンロード版・ディスク版関係なく、TVを使わずにゲームパッドのみでリモコンを使って遊ぶことができます。つまり『スーパーマリオギャラクシー2』はテレビをつけず、リモコンセンサーを用意しなくても、ゲームパッドにリモコンを向ければ遊ぶことができます。テレビを占領せずに遊べるってなにげに凄いですね。まぁ我が家の環境だと居間とゲームのある部屋にそれぞれテレビあるんで、あまり意味はないんですが、いざという時に役に立つかもしれないですね。
といった感じにおおむね快適なんですが、少しだけ気になる点もあります。インターネット対応機能はサービス終了しているため不可能なので、ネット対戦目的では買うべきではないでしょう。
あと気になったのは、WiiUのデフォルトユーザとそうでないユーザの時の挙動の違いでしょうか。我が家では最近は、WiiUの息子のユーザをデフォルトユーザにしてます。幼稚園から帰ってきたら一人で遊ぶみたいなので、だったら最初から息子のユーザ選択済みの状態が良かろうと思い、ソフト類を購入するパパのユーザは選択しないといけないようにしました。
そういうちょっと変わった状況なので、Wiiメニュー周りで気づいた事が二点あります。一個目は大したことではなく、WiiUでWiiダウンロードソフトを遊んだ時、デフォルトユーザ以外で起動したとしても、WiiUメニューに戻ってくると強制的にデフォルトユーザになります。これはまぁWiiメニューから戻ってきたらWiiUの電源起動と同じ挙動をさせるからかなぁ、と思うので仕方ない気がします。
とりあえず任天堂サポートに質問してみましたので、結果が分かり次第追記しようかと思います。
2015/01/20追記
サポートから返信がきました。
『弊社製品におきまして、ご不便をおかけし、申し訳ございません。弊社にて検査させていただきたく思いますので、以下の宛先までお送りくださるようお願い申し上げます(略)』
というわけで、おそらく我が家の環境だけの問題っぽいみたいです。まぁWii本体も所持してるし、デフォルトユーザに切り替えてWiiモード起動すればいいので、とりあえず発送するのはやめておきます。毎日息子が楽しく遊んでることですし。
ちなみに、送付対象は本体とゲームパッドのみで、HDDなどは含まれませんでした。たぶんHDDのデータは無関係な部分で、何らかの障害が起こってるのかもしれませんね。
2015/01/22追記
先日は何回試しても同じ現象が出てたのに、今日試したら特に問題なく非デフォルトユーザでも、WiiUからWiiモードの起動が出来て驚きました。そういえばダメだった日は、非デフォルトユーザでソフトを購入してダウンロード中だったので、電源管理などでおかしなことになっていたいのかもしれません。とりあえず改善して安心しました。
といった些細な点は気になりましたが、ダウンロード版はかなり快適なので、今まで遊んだことのないWiiソフトが配信されたら、この機会に遊んでみてはいかがでしょうか。最初の一週間は半額とかなり安いですし、手を出しやすいかと。ラインナップを見る限りでは、評判がいいものの売上が芳しくなかっただろうと思われる作品ぞろいのような印象ですし、品質も良さそうで期待が高まってるので、今発表されてるラインアップは全部ダウンロードする予定です。
2015/01/22追記
第二弾の『ドンキーコングリターンズ』が配信されましたので、比較動画を用意してみました。前回はWiiU本体でディスク版とダウンロード版の差異があるかという観点でしたので、今回はWii本体とWiiU本体での差異を比較する動画にしてみました。つまり、Wii本体でディスク起動した場合と、WiiU本体でダウンロード版(USB外付けHDD)を起動した場合とを、それぞれ動画にしてみたわけです。
余談ですが、本作はクラコン未対応のソフトなので、ゲームパッド単体では遊ぶことはできません。『斬撃のREGINLEIV』以降のラインナップに期待ですね。
見ていただけるとお分かりだと思いますが、ロード時間に関してはまったく差異がわからないですね。むしろWii本体の起動の速さが印象に残りました。
<Wiiでディスク版>
電源起動からホームメニュー 0:00〜0:07(07秒)
ディスク選択からゲームタイトル 0:08〜0:26(18秒)
コース選択からゲーム開始 0:46〜0:56(10秒)
<WiiUでダウンロード版>
電源起動からホームメニュー 1:02〜1:10(08秒)
表示画面選択からゲームタイトル 1:14〜1:43(30秒)
コース選択からゲーム開始 2:04〜2:14(10秒)
Wiiのゲームをするなら、WiiUよりもWii本体の方が起動などはスムーズですね。ディスク選択からゲームタイトルが出るまでの時間の差が10秒以上ありますし。一方ゲーム中のロード時間に関しては、体感でわかるような差は無いと感じました。
とはいえWii本体だと、画面左上でディスクを選択して、ディスク画面になったら右下の「はじめる」を選択する、と操作に一手間あります。それ言ったら、WiiUだと表示先の画面選択をするためにリモコン手にしないといけないわけですが。
といったところなので、ディスク入れ替えが面倒かどうか、接続端子の違い*1といったところでどちらの環境で遊ぶかを決めてみてはいかがでしょうか。
我家の場合ですと、5歳の息子がディスク入れ替えなしに色々なゲームが遊べるので、WiiUのダウンロード版を購入してよかったな、と思ってます。Wii本体はD端子で繋いでるので、テレビの入力切替ボタンを押したり、ディスク入れ替えが必要なので、多少WiiUからWiiモードの起動に時間がかかっても、利便性が高いと感じています。
- 注1 : WiiだとD端子までしか使えません。だからといってHDMI出力したWiiはアプコン処理的なものはないので、特に画質はあがりません。
コメント