小説

さよなら神様

さよなら神様 (文春文庫)

さよなら神様 (文春文庫)

麻耶雄嵩
文藝春秋
2017-07-06

どれだけの子供にトラウマを与えたのだろうか、という衝撃的な『神様ゲーム』の続編ですけれど、本作から読み始められても特に問題無いと思います。といいますか、衝撃度はさすがに初見ということもあってか前作の方が高いので、こちらを読んでから前作を読むのもオススメします。
麻耶雄嵩氏だけあって、相変わらず変わった趣向が凝らされています。連作短編なんですが、各話冒頭でいきなり自称神様によって、犯人だけが教えられるのです。つまり5W1Hのうち、Who(誰が)は明かされているので、それ以外の部分に着目する作りとなっています。
正直言うと、最初のうちは変わってるけどそこまで凄くないかな、とか思いつつ淡々と読み進めていました。神様の犯人指摘により、普通だったらあり得ないような推理の真相にいきつく流れは面白いものの、麻耶雄嵩氏ならではのカタストロフィは感じられないかな、と。

完璧な作品、とまでは言えないかもしれないですが、今どきこれだけの衝撃さを味あわせてくれる作家さんは稀有ではないでしょうか。今後も麻耶雄嵩氏の作品から目が離せません。

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