普段だったら日本語版がないゲームに手を出そうとまでは思わないんですが、知人の強烈なプッシュで気になって気になって。
嶽花さんにサラッとデッドスペースを推す。映画的手法による演出が素晴らしく、バイオハザード以来のホラーゲームの革新だと言えます。作品の「格」を感じるゲームです。ストーリーの奥深さ、現行機だから可能な恐怖演出、ゲームシステムと作品世界の高い整合性による圧倒的没入感。最強の一本です。
— ブロツキー (@blotzky_roa) August 12, 2013
( 圭)<二つ目は、画面に溶け込むHUD(ステータス表示)だ。このゲームはTPSだが、HPはスーツの脊柱部と一体化し、残弾数は構えると得物の上にホログラム表示、アイテム欄もポーズ画面には飛ばずその場でホログラムが表示される。これが先述の超絶描画と一体となるとその没入感たるや……
— ブロツキー (@blotzky_roa) August 12, 2013
( 圭)<三つ目はロケーターというシステム。これはR3スティックを押し込むと、目的地に向かってホログラムによるガイドラインが伸びる。一々マップを広げる必要がないのだ。日本語版の無いゲームだが、これと翻訳もバッチリの充実wikiのおかげで日本人も快適プレイ。
— ブロツキー (@blotzky_roa) August 12, 2013
( 圭)<四つ目は四肢切断。このゲーム、敵はある理由でボディはもちろんヘッドショットも効果がほとんど無い。代わりに両腕両足が弱点で、プレイヤーはそこを狙う。すっごい新鮮! またその「ある2理由」が作品の謎の本質に迫るため、非常に説得力がある。
— ブロツキー (@blotzky_roa) August 12, 2013
( 圭)<おっと五つ目だ。「革新」とは少し違うが、このゲーム、物語が卓越したものでシナリオまじ凄い。何がすごいってゲームをプレイすればわかる。ある程度ネタバレしなきゃ作品の魅力なんて伝えられないけど、ネタバレするとしかられるからやめとく。Make us hole! 一つになろう!
— ブロツキー (@blotzky_roa) August 12, 2013
ここまで熱意をもってオススメされたら、そりゃやってみるしかないじゃないですか。というわけで、まんだらけで売ってたPS3版(海外版)を入手しました。
とりあえず日本版のPS3本体にいれてみて、無事動くことだけ確認してから放置すること半年。購入するまでもハードル高かったんですが、出張が多くてほとんど自宅にいなかったり、いても息子の相手に時間取られてなかなか遊べなかったり、英語版なのでWiki見ながら訳を確認してくしかなさそう、と諸々の理由により手を出しづらい状況が続いて絶賛放置プレイだったのです。
しかし、なんということでしょう、期間限定でOriginのDead Spaceが無料配信されてて日本語化も可能だったので、遂に本格的に手を出したのでした! 下にAmazonリンクはっておいてなんですが、実際にはOriginで購入しました。Amazonでダウンロードしてうまく日本語化できるかはよくわからないです、スミマセン。
真夜中に息子が寝静まってから、毎晩少しずつ遊んでみました。ヘッドホンをつけて部屋を暗くして、HDMI出力して42インチテレビで体験すると、システム的に余計なアイコンとかが出ないこともあって、ただごとではない没入感です。
やったー! 大画面で日本語でデッドスペース遊べる日が来てしまったー! pic.twitter.com/gI1jMHSR4v
— 嶽花 征樹 (@takehana_masaki) 2014, 4月 1
あんまりにも没入してたせいで、夜中に目覚めた息子が背後からやってきたのに気付かず、「パパー!」と抱きつかれた瞬間に、画面ではエイリアンが窓をぶち破ってきて、死ぬほど驚きました。そのあと息子はギャン泣きするし、えらいことに。罪なゲームすぎる……
ストーリーは派手さはないものの雰囲気が良く、少しずつ謎が深まっていき、怪しい展開になっていく有り様が、良質の大人向けのエンターテイメントという感じです。しかもストーリーがゲームと剥離しているわけでなく、四肢切断しないと敵が死ににくいという設定とゲーム性がマッチしてるのも実にいいです。その辺りがあいまって、世界観としてはかなり斬新です。
恐怖演出がビックリ屋敷系だったのが個人的には少し残念でしたが、近年の中では恐怖度が高いゲームではないでしょうか。戦闘も変化があって、個々の武器をうまく使い分けさせるようになっていて、飽きさせない作りで面白いです。フェーズごとに新しい敵が出てくるから、また次のフェーズも変なのが出てくるんだろうかと期待が高まります。
いろいろと印象的なシーンがありましたが、なかでも一番印象的だったのは、終盤に貨物リフトで「赤いアレ」が出てきた瞬間。あの音楽と異形感には、久々に度肝抜かれました。あのシーンは一生忘れられないと思います。そのあとでログとかを読んでアレが何なのかを理解することになりますが、初見のインパクトがもうすごすぎました。
バイオ以降のホラーゲームで、ここまで新鮮さがありつつも完成度の高いゲームはなかったのではないでしょうか。迷わずに名作と即答できる作品かと思います。これで日本語版が出てたらもっと有名になってたんでしょうけれど、敵だけじゃなくて人間の死体にも欠損描写が入ってるし、自ら人間の死体を傷つける事もできてしまうので(システム的に実は意味があるので侮れません)、この辺りはしょうがないかもしれません。
マニア以外が遊んでも面白いゲームなだけに、この点だけは残念ですが、今ではPC版が安価に入手できますし、無料で日本語化できますので、その手間を惜しまずに楽しんでみてもらいたいですね。それだけの手間をかけるだけの体験ができる作品ですから。
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