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映画

ゼロ・グラビティ

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4DXと最初聞いたときは3Dの聞き間違いかネタかと思ったんですが、国内では二箇所(名古屋と北九州)しか実装されてない設備と聞いて俄然興味が出てきたところに、あれっくすさんが大プッシュされてたのもあり、家族が帰省して一人のときに思い切って北九州まで出向いて鑑賞してきました。
北九州が初めてということもあったんですが、小倉コロナシネマワールドへたどり着くのがなかなか大変でした。かなり時間に余裕があったので大丈夫でしたが、事前にしっかり下調べしておいた方がいいですね。劇場までのバスは、小倉駅から少し歩いたところにあるので注意が必要ですし、最寄のバス亭「日明5丁目」に降り立つと回りに目印になるようなものがあまり無いので、スマホの地図アプリがあって本当によかったです。
4DXというのは、3Dメガネだけでなく、シート自体が動いたり、水や匂いが発生したりして臨場感あふれる仕組みとなってまして、料金は2800円(3Dメガネを持参してなければタダでもらえます)でした。通常の映画より千円高いですけれど、せっかくなので4DXで鑑賞できる環境が近くになるなら、ぜひ体験しておいた方がいいです。これはまさに劇場ならではの体験であり、自宅では味わえない代物ですから。4DXが無理でも、せめて3D版を劇場で見るべきです。
上映が始まる前になると、係員の人たちが席を見回りに来ました。席が動くので、荷物や飲み物、食べ物類は持ち込まないルールとなっているようです。とはいえ、Web予約するとポップコーンと飲み物がついてくるチケットになっているので、意識してないと普通に食べ物類を持参したまま座ることになるので、ここら辺はどうにかしてもらいたかったです。ちなみに手荷物は無料ロッカーがあるので、そちらで預けられます。
上映前には、4DXのデモが流れました。席の右側には水の出力オンオフスイッチがあります、とか体調の悪い人は気をつけてね、といった説明とともにカーチェイスっぽいシーンが進みますが、けっこう席が左右に動いて臨場感があります。
古いたとえですけれど、初めてスペースハリアーのムービング筐体に乗ったときの興奮を思い出しました。事前にそういう経験があったので「んほおおおおお!しゅごいのおおおおおお!」レベルの体験ほどはなく、うおおすげぇ!というよりは、たのしー!といった感じでした。
しかしながら最後に出てきた映画泥棒は飛び出しもしないしシートも動かないので、あっさりクールダウン。なんぜお金出して劇場に来てるのに、毎回泥棒やめろと言わんばかりの扱いを受けさせられるのでしょうか。もし自分が権力握ったら、とりあえず映画泥棒の上映は違法にしてやりたい。
そして本編が始まりましたが、いろいろな方が言われてるとおり、映像が素晴らしかったです。3D映画を鑑賞するのはこれが初めてだったんですが、以降の3D映画はこれと比べてしまうことになるのかと思うと、なんと高いハードルになることやら。映画というよりはアトラクション的体験とでも言うべきなんでしょうか、没入感を徹底的に追及している作りが凄かったですね。
ストーリーもそういう効果を狙って、意図的にシンプルにしているのでしょうけれど、つぼを押さえていると感じました。ネタばれになるかもしれませんが、サードマン現象をあれだけうまく描いたシーンはなかなか無いでしょう。その直前の「音」の演出といい、良い意味で翻弄されました。仏が現れたら、仏を殺せ。
本編鑑賞後は、この短編も見ておくと深みが増すでしょう。完全ネタばれなので、注意して視聴してみてください。

かなり高品質な作品だったので、最高の映画体験でした!といえれば良かったのですが、映画自体とは関係ないところで非常に不愉快なことがあって残念でした。
真空空間が舞台ということもあり、シーンによっては静寂さを効果的に使っていることがあります。そんな静かで静謐感と緊張感が混在したシーンで、「シャクッ」と隣から音が聞こえてきたら、どう思いますかアナタ?
静かなシーンになって、席の動きが無くなったからなんでしょうけれど、なんで昼過ぎだというのにポップコーン食うかな?! 若いカップルじゃなくて、年食った中年カップルなんだから、もう少し空気よめよ!! そういえば以前エヴァQ見に行った時は、隣のデブオタがずーっとポップコーン食ってやがったなぁ……なんかキャラグッズか何かで妙にでかくて、エヴァ本編始まる前の巨神兵のアレのときから、最後までずーっとポップコーン食ってやがるの、そいつ。
またあのときみたいに、ポップコーンのせいでこんな素晴らしい映画体験が台無しにされるのか……と思うと、落ち着いていられません。とはいえ、わたくしも40過ぎ、不惑とよばれる年代になっているわけですから、ここは大人な態度で接するしかないでしょう。
「おい、静かに見れないのか?!(原文ママ)」
すると隣の男は驚いてポップコーンの袋をとじたんですが、それを更に隣の女に渡しました。そしてあろうことか、今度は女のほうがシャクシャクし始めやがりました。おいおい、このまま最後までポップコーン食うのかこいつら?と思い始めたところで、映画本編が動きのあるシーンになったので、ポップコーン食べるどころじゃなくなったんでしょうか、それからは音が目立たなくなりました。
そんな経験があったので、心の底から楽しめた、とはいえない状況だったのが惜しいところです。作品や4DXはよかったのに、劇場のせいで台無しです。もっと徹底的に食べ物の持込を禁止したり、ロッカーに預けさせるようにしてもらいたいところですね。というか4DXだったらWeb予約チケットの特典は飲み物や食べ物以外にしてもらいたいです。あと、席の指定が大雑把なエリアのみだったのもイヤでしたね。一番前のエリアで予約したら、発券すると一番左端の席になってました。ポップコーンの件といい、運頼りな要素が多すぎませんか。
とはいえ、4DX自体は気に入りました。本作では激しい動きというよりも、慣性(止まらなさ)がうまく表現されてたので、アクションとかカーチェイスの映画が上映されるのだったら、また来てしまうでしょう。もしくは『パシフィックリム』の爆音上映会とかやってくれたらなー、と思う次第です。今後近場に4DX設備が増えればいいんでしょうけれど、数億円かかるらしいので、一席千円ずつしか回収できないことを考えると、なかなか踏み切れない劇場が殆どかもしれません。映画館ならでは、という体験は近年減ってきているので、ここらでてこ入れしてもらいたいところです。
いろいろありましたが、良い体験をしたのは確かなので、さて帰ろうかと思ったらすでにiPhoneの電池がピンチです。居場所がわからなくてマップアプリで前後左右に動いたりして、自分の位置を確認したから電池が減りまくったのでしょうか。どのくらいピンチだったかというと、ファイナルシャウトからメールが届いたくらいです。

FINAL SHOUT

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余談ですけれど、アプリ起動させたままでないともちろんメール来ませんので、ご注意を。インストールするだけでなく、バックグランドでもいいから起動させておく必要があります。
そんなこんなで博多に戻ってきて、キタコーさんとご飯を食べることに。「餃子の王将行きましょう」と誘われたので店に入ってメニューを開けた途端、キタコーさんが「餃子って苦手なんですよね」と言い出したので、なんでこの店に来たんだろうかと疑問に思いつつ、せっかくなので映画の話をしてみたところ、質問されました。
「4DXって席が動くとかいっても、結局三次元じゃないですか。あと一次元はなんなんですか?」
話し合った結果、残りの一次元はポップコーンという事になりました。ついでに水のオンオフスイッチ付けるくらいなら、ポップコーンのオンオフスイッチ付けろや、という結論にいたりました。俺が権力持ったら、映画館でのポップコーン販売は違法にしてやりたいところです。あとついでに液晶のドット抜けは初期不良扱いにしてやりたい。
そんなことをだべった後、年末に帰省してきた時に実家にある『プラネテス』を再読してきました。デブリが作中で関連することもあるんで、『ゼロ・グラビティ』を見た方にも読んでいただきたいところですが、そんなこと抜きに名作なのでオススメです。
十五年ぶりくらいにハチマキ達と「再会」しましたが、若いときの感想をよく覚えてないので比べることは難しいんですが、たぶんロックスミスは昔よりは身近に感じられたような気がします。齢を重ねた後でも読み返したくなる、そういう作品に若いころに出会えてよかったと思います。
とはいえ、過去ログにも感想書いてなかったのは残念でした。こういうこともあるから、どんなに拙い文章であっても、感想類はできるだけ残していったほうがいい気がしました。子供がいないと老後にさびしくなる、というのに少し似ている気がする。
『ゼロ・グラビティ』本編とは無関係な話が多くなってしまいましたが、本作の鑑賞という力場によって、これだけ自分の中でうねりが生じた、と思っていただければと。かなりのポテンシャルを持った作品に出会えて、かなり元気をもらえたと思います。

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