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PS3

The Last of Us (ラスト・オブ・アス)

最初は海外ゲーで、FPSっぽいと勘違いしていたので買うつもりはなかったのですが、発売直前になって妙に評価が高いらしいと噂になり、とどめに映画『ノーカントリー』からインスピレーションを受けた、というインタビューが背中を押してくれました。ほとんど音楽がなくて、静かな中で追うもの追われるものの緊張感を追求した、と言われたら期待するしかないじゃないですか。
最近は腰をすえて据え置きゲームをじっくり遊ぶことが無かったのですが、久々にどっぷりとハマって堪能しました。実に凄い、素晴らしい作品でした。ほとんど粗とか欠点らしいものが見受けられません。
日本語吹き替えも抜群によかったです。一部のマニアックな方にはこの日本語吹き替えでも不満らしい、ってのが信じられないくらいに。でも字幕は残念ながら、劇場映画などと同様に、セリフを言う前に全文表示されるので、日本語音声で字幕なしがいいかもしれません。究極は英語音声のみで字幕なし、かもしれないですけれど。
音といえば音楽もかなりいい出来です。前面に出てきて主張する感じではなく、ゲームをうまく盛り立てる音響として脇役に徹している、とでもいうべきなのでしょうか。まさに『ノーカントリー』と目指した方向性が同じですね。
このゲームにおいてグラフィックはかなりの意味をもっていると思います。妻がうしろから見てて「映画見てると思ったらゲームだったんだ」というくらい、映像美が素晴らしいです。廃墟や水、光による世界の作りこみがきめ細やかで、空気感まで感じさせるものがあります。この微細なグラフィックの中に居ると、没入感がすさまじいです。途中で一度だけバグで登場人物が重なった時、「あ、ゲームだったんだ」と我に返った瞬間は衝撃的でした。
一緒に旅する女の子、エリーは見た目は萌え要素がないし、生意気なことばかり言ってくるから、最初のころはそんなに感情移入してなかったんですが、二人で工夫しながら一つ一つ乗り切っていき、この世界でずっと長旅を続けているうちに、ラスト間際では失うことが苦しく思えるほどに情がうつっていました。
海外CMでは、こういった心情をうまく表現してくれるニクい演出がされてますね。クリアした今なら分かります、本当にこうなるくらいに世界に入り込めてしまうぞ、と。


とここまで褒めましたが、これだけの完成度ではあるものの、万人受けというわけではないですね。スタッフがこだわりぬいた点が、一部の方にはお気に召さないかもしれません。
サバイバルホラーというジャンルからすると、バイオハザードを思い浮かべる人が多いとは思いますが、この作品には単純な銃乱射&ボタン押しゲームと化したバイオシリーズが失ってしまった良さがあります。初期バイオがもっていた、あのドキドキ感がここにあるのです。
基本的にアイテム数が限られていて、正面から突破しようとしても敵が本気で殺しに来るので、大抵かえりうちにあってしまいます。それで自然と背後からこっそり忍び寄り、ひとりひとり静かに仕留めていくことが多くなります。メタルギアシリーズは割と適当にダッシュしたりしても進めてしまう点もありますが、縛りプレイとかするまでもなく普通にそういう甘えが許されないので、メタルギアよりステルスアクションを満喫できると感じました。
あとマップが無いので、おっさん脳だとあっさり迷います。逆にそれで世界への没入感が増しているとも思えたので特に欠点だとは思っていませんが、とにかく快適に楽に遊びたい、お手軽に敵を無双して爽快感を得たい、という人には向いていないと思います。
しかしながら、少ないアイテムをやりくりして、なんとか突破したときの達成感が素晴らしいので、歯ごたえのあるゲームが好きな方にはぜひとも手を出してもらいたい作品ですね。敵の種類は意外と少ないのですが、組み合わせによってはこう切り抜けるべきか、と考えが必要になってきたりして、その場その場での戦略性を問われるので気になりませんでした。度重なる緊張感の末、少しずつ少しずつ、進んでいくことの心地よさというものを味わってみてはいかがでしょうか。
SIRENシリーズと比べても高難易度かもしれませんが、リトライがすぐにできて、数分ごとくらいにオートセーブできているから、死んでも極端に戻りが発生しないこともあり、難易度が高い割にはそんなにイライラしないと思います。ゲーム開始するまでのロードは数分くらいあるので、正直かなり長いとは思うのですが、一度ゲームを始めるとロード皆無でかなり快適ですね。
18禁作品でありますが、エロ要素は全然なくて、残虐表現がひっかかったのかな、と思います。見比べてはいないですが、これでも海外版よりはマイルドになってるんでしょうし、個人的にはそこまでどぎつい描写はなく、うまく隠してくれてたと思います。むしろゾンビじゃなくて人間殺したりする点が倫理協定にひっかかったのかもしれません。あとは人間の狂気を表現した部分とか。
客観的に見るとかなり怖いゲームだとは思いますが、完全に個人的な理由により、そこまで怖がれなかったのが残念です。この作品にはまったく責任がない事情なのですが……
いつも夜中に遊んでたんですが、ショットガンを入手したあたりから、隣室のまみりんからうるさいと苦情がくるようになったので、仕方ないから翌日ヘッドホンを買ってきました。
普段音楽とか聞かない自分にしては奮発したと思ったんですが、まみりんがまっさきにパッケージあけて耳に装着した挙句、「え、ダーリン、こんなの買ってきたんだ。でも、わたし、耳がいいからさー、こういうのじゃちょっと満足できないかなーって」とニヤニヤしながら言われたりしつつ、それはそれとして夜中に一人で静かにヘッドホンしながら遊ぶ環境ができたわけです。
耳を覆う感じのヘッドホンなんで、周りの音とか全然聞こえません。だから息子が夜中にこっそり後ろからやってきて、「パパー!」といいながら抱きついたとしても寸前まで気配すら気づくわけもないわけで。しかもその時パパはクリッカーを後ろからこっそりナイフで殺そうと近づいてた最中ですから、背中からこっそり近づこうとしている瞬間に背中をとられた、なんて恐怖感は生まれてこの方初めてレベルだったわけで。さすがにこれを超える恐怖感はゲーム内で味わえなくて残念です(その代わり緊張感はいくらでも味わえましたが)。
そんなこんなでこの上ない恐怖感は味わったものの、まだ三歳で言葉もまだまだな息子が、部屋に来たらヘッドホンをはめてくれるようになったのが嬉しい誤算でした。一生懸命ニコニコしながらヘッドホンを付けてくれる姿がかわいらしいので、ゲームを起動しながら息子にヘッドホンはめてもらいながら遊ぶ、というのが日課となってたんです。
しかしとある日、公園で遊びまくって疲れたみたいで、息子は早めに寝付いてヘッドホンつけにきてくれませんでした。いつもの癖でヘッドホンつけずにいたら、ついついそのまま始めちゃってました。いつもだとショットガン撃ってると苦情がくるのに、今日は苦情が来ないな、と思って隣室にいったら、恐ろしいものを見てしまいました……
息子が寝てる暗い部屋の中、ヘッドホンしながらニヤニヤしつつ、乙女ゲーを一心不乱にする妻の姿は、顔の下からPSPの光があたっているせいか、修羅そのものでした。そっと戸を閉めましたが、妻はまったく気づかず乙女ゲーを続けているのでした……
とだらしない話をしてしまいましたが、ここからはエンディングなどに関連したネタばれ感想になりますので、読みたい方だけクリックしてみてください。

こんな残酷な世界だというのに、クリアしたら寂しい気分になってしまいました。「長い、長い、旅が終わってしまったのだなぁ」と名作をクリアしてしまった時の、いつもの寂寥感にも似た満足感と充実感を味わいつつ、準備中という追加ストーリーDLCを待とうかと思います。

コメント

  1. yan4 より:

    自分はshu3という方のニコニコ動画の実況で初めて知りましたが、なんというかこういうゲームも過去に出ていたんだなと思いましたね。
    もし機会がありましたらshu3という方のニコニコ動画のラスアス実況を見てみるのをおススメします。
    かなりやり込んでいましたよ(ファイアフライのタグと全部取ってました)

  2. 嶽花 より:

    このゲームはやり込みしようとするととてつもなく
    いろいろな要素があるので、そういう意味でも面白いと思いました。
    (普通にクリアするだけでは、トロフィーがほとんど解禁されません)

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