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書籍

ペンギン・ハイウェイ

森見氏のいつもの作品と違い、京都が舞台ではなかったり、変わった言い回しをする人物が居ない、という点があるものの、普通の日常の中に少しファンタジックな要素があって、森見氏ならではの味わいや優しさが出ている作品だと思います。
主人公の小学生の男の子が理屈っぽいようでいて素直なところとか、お姉さんが背伸びしてる少年へ対してはすっぱなようで優しかったりするところや、お父さんの見守る視線と言葉の穏やかさとか、そういった破天荒ではないけれど魅力的な登場人物のかけあいが見所だと思います。個人的に印象に残ったのは「怒りそうになったら、おっぱいのことを考えるといいよ。そうすると心がたいへん平和になるんだ」という主人公の男の子のセリフです。若いのに達観してるような、そうでないような、不思議な子ですよね。
ストーリーはのんびり進むので、ゆるゆると登場人物のかけあいを楽しみつつ、ちびちびと毎日少しずつ読んでしまいました。あまりにも心地よい世界なので、読み終えてしまうのが寂しくなりそうだったので。それでも読み進めているうちは、いつしか終わりはくるわけで。
読了感がよいとは聞いてましたが、「これは少年の成長物語でもあったんだなぁ」としみじみと感じ入り、その評判に納得しました。「ああ、もう読み終えてしまったんだなぁ」という寂しさと共に「ペンギンを見に、息子を水族館へ連れて行こうかな」という気分にもなり、「森見氏の作品はいつもなんかいいよなぁ」としみじみと思うのでした。

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