最近キリスト教について少し調べているのですが、日ごろは宗教にまったく興味がないせいで、基礎知識がないから難航していました。そんな状態でWebで調べても非効率的だと感じたので、一冊の書籍で簡単に概要を探るところからはじめてみよう、と思ってターゲットにしたのがこちらです。
教理そのものよりも、むしろ、キリスト教圏の文学や映画などに現れるクリスチャン像を理解することに関心のある方、また、翻訳に関わり、教会用語の特殊さに頭を悩ませたことのある方には、「役立つ」かもしれません。
もう、まさに自分の用途にピッタリでした。実際のキリスト教徒の方ではなく、外部から冷静に記載されているのが、個人的には好印象でした。400ページくらいにわたり、ビッシリと明快に細かく記載されています。教派による違いも分かりやすく纏まっているので、作品中で教派に矛盾するような記述をしないように気をつけるのにも使えます。
これはもう、創作関連の方々は常に横に置いておくべきじゃないでしょうか。この書籍だけあればかなり事足りるとは思いますが、最初にコレだと挫けるかもしれないので、入門書としてこちらも併用するのがいいかもしれません。
こちらは神学関係の方が書かれた書籍で、とにかく分かりやすく、というのを重要視されているようです。150ページと薄く、フォントも少し大きめで、図説もふんだんに使われているので、かなり読みやすいです。深く突っ込んだ話は極力避けて、言及を絞って書かれているから、すんなり読み終えられるかと思います。
特にキリスト教を信じるとか言うわけでなく、どのようなものなのかを知るのにはうってつけの良書ではないでしょうか。
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