トライアングル

ループもの、自分が自分を殺しに来る、というのがジャケットでバラされてるものの、やけに評価高いからと思って鑑賞しましたが、面白い作品でした。シナリオが良くできてますね。世にある幾多のループものの作品の中でも、出色の出来栄えです。
ループものと知ってたものの、再度ボートが出てきたシーンや、ペンダントだけでなく死体が山のようになっていたシーンは衝撃でした。それらを見た後だと、鳥の死体を捨てにいって山積みになっているシーンが、一見普通なんだけど衝撃的な事実を匂わせているあたり、かなり好きなシーンです。
船に乗るまでが大きなループで、船の中で２・３回ループが回ってる形なんでしょうね。結局前のループでの自分の行動をみかえした結果、マスクをかぶる決意などを固めてしまったんでしょうか。
ほとんど似たシーンが再度見ると違った意味合いが浮き出てくる、というのが良くできてますね。実は離婚してたんだろうな、というのはラストを見てから再度見直すと、さりげなく描写されてて芸が細かいと感じました。
ラストのタクシーの運転手が「子供は何をしても助かりそうにない」「ずっと待っているから」というのが怪しすぎ。もしかしたら死神なんでしょうか。死神をだまして現世にとどまっているから、永遠に岩を持ち上げ続けるはめになっている、という事なのかもしれません。