結論から言うと面白いアドベンチャーゲームだったんですが、難点も幾つかあります。ほめる前に気になった所から挙げていきます。
- 前半が退屈。極限状態の筈なのに、食料や酸素が足りているからなのか、物語が急展開するまでが本当に暇で暇で、最初にやって中断してから三ヶ月くらいプレイ止めてたくらいです。
- サムい描写がある。中二病的な命名(名前の長い人)とか、ギャグのつもりで書いてるであろうシーンとか、良い部分を台無しにしてると感じます。
- 進行上しょうがないかもしれませんが、医学的にちょっとどうかと感じるシーンが割りとある(医学生でもないのに以下略)。
- 周回プレイが前提なので、一番オススメしたい最終章をプレイするまで時間がかなりかかる。スキップもあるが、それでも割りと時間がかかる。
とまぁこれだけ見ると本当に面白かったのか?と言われそうな気がしますが、それ以外の点は良かったですね。ノベルゲーとしてのシステム周りは言う事が無いくらい快適です。あと何よりも強調しておきたいのが、シナリオ部分です。ネタばれになるから詳しくは書けないんですが、下記点に注意してプレイしてもらえると効果的だと思います。
- とにかくネタばれは一切見ないこと。最終章のタイトルも出来れば見ない方がいい。攻略サイトとか見るほど複雑な選択肢の条件はないし、スキップも高速なので自力でやった方が驚きを損なわずに済むかと。
- 恋愛ゲームのつもりでやらない(以前は恋愛ゲームセレクションとして売り出されてたので)。そういう要素が皆無ではないんですが、恋愛が目的ではなく演出の一環と考えた方がいいです。
- 周回プレイが必須になるので同じシーンを何度も見ることになりそうですが、そうでないシーンもそれぞれのシナリオに用意されてるし、スキップ機能を駆使すればそこまで苦ではないので挫けないこと。
- 最初は大学生が主人公のシナリオから進めた方が理解しやすい。
ここまでネタばれを極力控えて書いたせいで、歯の間に何か挟まったような言い方しかできなかったんですが、以下にネタばれ全開で感想を書いていきます。
色々と文句は書いてますが、GW中にずっとプレイしてたくらい面白かったのは確かです。それに、気になった点はこれ以降の作品で改善されていますので、本作のシナリオを担当された打越鋼太郎氏の次回作にも期待する次第です。
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