監督が監督なので、かなりぶっ飛んだ内容を想像してたんですが、タランティーノ監督独自のノリは抑え目になってるんで、割と一般層な方々にもオススメしやすいかもしれません。とはいえ、一般的な戦争映画を期待して見られるとどうなるか分かりませんが……
印象的だったのは、『セブン』の頃は若々しかったブラッド・ピットが、骨太でいい感じに齢を重ねて味わい深いキャラを演じられてた点ですね。物語全体からすると実は狂言回しに過ぎない役どころとも言えるんですが、タイトル画面で使われているあの構図やラストのあの構図からして、実にインパクトがあったと思います。
でも一番の収穫だったのは、名悪役ランダ大佐です。決して狂っているわけでなく、何をしでかすか分からないといった事はないのですが、常に冷静で狡猾に獲物を追い詰めていく様が、緊張感があって素晴らしかったですね。
2時間半と割と長めな作品ではありますが、なかなか意外な展開が待っているので、実際に鑑賞すると長いと感じられないんじゃないでしょうか。
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