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映画

タチャ イカサマ師

最初は『タチャ 神の手』のパッケージが面白そうな雰囲気で気になってたんですが、どうも前作である『タチャ イカサマ師』の方が面白いらしいとのことで、こちらを鑑賞してみました。花札のギャンブルもので、ルールの説明などはいっさい出てこないんですが、それでも雰囲気で問題なく閲覧出来ましたので、花札の知識が皆無でも大丈夫だと思います。
全体的に泥臭く、イカサマと暴力に満ちていて、緊張感のある作品です。ギャンブルものといえば普通はかけひきや知能戦といった点を前面に出してくると思いますが、本作に関してはそういうところは少なめです。してやったり、という爽快感はないんですけれど、それでいて面白いというのが凄いですね。
登場人物がみなキャラが立っていて、魅力的でした。師匠の落ち着いた感じもいいし、伝説の詐欺師のとぼけた感じ、敵となる詐欺師の危険さ、どれもこれも捨てがたい。最初は口うるさくてヤダなぁと思ってた仲間になる男も、終盤あたりになってきたら愛着がわいてきたのも、演出などが巧みだからなのでしょう。
そして一番印象に残ったのは、狂言回しである悪女。ずるいような、それでいて情があるような、素直ではない可愛さもあって、深みがある人物だったと思います。それだけに思い返してみれば、三人で桜を見るシーンって、実は伏線というか含みがある場面だったのですね。鑑賞が終わった後に、もう一度見直すと感慨深いかと思います。
2時間以上もあるんですが、全く時間を気にせずに見終えてしまいました。ギャンブル映画というよりは、ギャンブルを手段とした復讐劇といった感じで、起伏のある展開があって最後まで飽きずに見れました。韓国映画の傑作だと思います(飛び蹴りは出てこないけど)ので、未見ならぜひとも鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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