道尾秀介氏と言えば、個人的には『向日葵の咲かない夏』(感想)の印象が強くて、暗い雰囲気のミステリーの作風と思ってしまうのですが、本作を読んでると瑞々しい青春モノ*1も得意とされているのだよなぁ、と改めて思ってしまうのです。
氏の作品の中でも、主人公が割とコミカルな感じだったのが好印象でした。口に出して道化のようなことを言うわけではなく、心中で若さが見えるようなつぶやきをしてくれるので、なんか見てて微笑ましかったです。
軽い気持ちで手に取り、つらつらと読み進め、面白く読み終えた、といった感じで良質のエンターテイメントだと思います。
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