「敵討ち代理執行人」という制度のある、架空の日本での話。
敢えてラフな絵柄で描かれる世界は、殺伐で猥雑としていて、それでいて主人公は淡々としているので、暴力のもつギラギラとした熱のようなものはなく、むしろ死が静かに迫ってくる冷たさのようなものを感じさせる。
戦闘的には「幽霊」との対決がピークだったと個人的には思うが、そのあとも内省的な展開もあったりと、どんな風に話が展開するのか良く分からないまま、完結まで面白く読了できた。
作中の人物による「コロコロ変わる法やモラルなんか関係ない」というセリフが突き刺さる。
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