本作を買うときにまず気になると思うのが、通常版とアペンド版のどっちを買えばいいかってことでしょう。アペンド版とありますが、最初にフェス用のセーブデータを作成するときにだけ前作のディスクを使うので、それ以降はアペンド版のディスクを入れたままでプレイできます。このあたりビートマニアとかのアペンドディスクとは違うので、前作持ってたのに毎回起動するたびにディスク入れ替えとかウゼーとか勘違いして売り払ってきて通常起動版を買わなくてもいいですよ*1。
なお、前作のデータがあれば、上げるのがめんどくさいパラメータこと勉強・魅力・勇気の引継ぎや、ペルソナ全書やミックスレイドなどの引継ぎも(完全ではないですが)可能となってます。なお、レベルやお金は引き継がれません。
あと気になる追加要素のアイギス編ですが、クリア後の後日談という位置づけではあるものの前作クリアデータなどは不要でいきなりプレイできます。本編とは完全に独立しているつくりになっていて、装備やレベルなどは初期化されて始めることになります。
そういうわけなので、前作をやってなくてフェスから始めるって人は通常起動版を買ってくればOKです。前作から削られた要素はないし、前作+α という内容ですから、フェスだけやってれば問題ないですよ。まだクリアはしてないんですが、これからやろうか悩んでる人向けに前作の感想でも書いておきます。
- 注1 : 過去の俺に向かって説教しています。
前作は発売日には買わなかったんですよ。ペルソナシリーズは初代だけプレイしてたんですが、悪魔合体はできないわ、敵とのエンカウント率の高さや容赦ない攻撃にまいったわ、で途中で投げ出したと言う苦い思い出があったもので。
しかし発売後の評判をちらほら見ていると、今回はそんなにシステム的につらくなさそうに思えてきました。そんなある日、俺の背中を後押しする情報がやってきたのです。
「ダーリン、ペルソナ3買わないの? あれ面白そうだよねー。やってみたくない?」
「気にはなるけど、なんかクリアまで長くかかりそうだし」
「意外だなー。ダーリンなら絶対買うって思ってたのに」
「なんで?」
「だって真女神転生IIIのスタッフが作ったらしいよ」
「なんでそれを早く言わないの!」
そして速攻で購入してきて、夏の間はサイトの更新が止まったと人は言います。
戦闘がシンボルエンカウト形式なのがいいですね。歩いてていきなり画面が切り替わるドラクエ形式じゃないので、敵が出るかどうかドキドキしながらダンジョンを歩かなくていいですし。あとアトラスならではの戦闘のスピーディーさも快適ですし、属性を考えると低レベルでも敵に太刀打ちできるシステムも楽しいですね。
少々気になるところもあったりはします。自動生成ダンジョンが思ってたより変わり映えしないとか、パラメーターやコミュ上げるために機械作業的なところがあるとか、仲間を直接指示できないのにアホな行動するところか。特に仲間のAIのダメっぷりはすごくて、ドラクエ風に言うなら「ザラキやめろ」って命令したらザキする按配です。プレイした人向けの合言葉を言うならば、「なぜそこでタルンダ?」
とは言え、全体的には大変面白くプレイできました。女神転生シリーズは敷居が高くて……という人も、戦闘難易度をイージーにして遊べばかなり楽なので、イベントやキャラクターを楽しむ分にはうってつけじゃないでしょうか。やりこもうと思えばかなり色々なやり込み要素が満載ですし、一般ユーザーにもコアユーザーにもオススメじゃないかと思います。
見た目で面白そう、気になる、と思ってる方はぜひどうぞ。ただ、プレイ時間は50〜100時間くらいは覚悟してたほうがいいので、気長にプレイする余裕のある方に限りますが。それでも終盤の最終戦闘前からスタッフロールまでの一連の雰囲気や演出の素晴らしさは特に見てもらいたいので*2、一人でも多くの方にプレイしてもらえたらなぁって思います。
プレイした人は少なからずキャラクターの魅力を感じることになると思いますが、それならば是非とも小紅堂倉庫のタルタロス劇場を見ておきましょう。できればクリア後に見た方がいいかもしれませんが、とにかくマジ必見。なんかキャラの性格が段々と本編と違うベクトルにシフトしてる有様(特に真田先輩)が素晴らしいです。
とらのあな通販で同人誌版の通販もやってるので、気に入った方はこちらもどうぞ。全32ページ中書き下ろしは4ページほどですが、期待を裏切ってくれません(特に真田先輩)。「お前はもうすきなように生きろ」は一度日常生活で使ってみたいセリフではないでしょうか。
そういうわけで前作をかなり楽しんだので、今回のフェスは発売日に買ってきました。とりあえずアイギス編を少しやってみましたが、難易度が高いとゲーム中でことわりが入るくらいで、本当に敵がえげつないです。しょっぱなから体力満タンの状態で、クリティカル2連続攻撃で即死、とかくらいましたから。本編のハードモードみたいな感じでしょうか。
かなり気合入れてレベル上げたりしないとまずそうですが、そのくせ本編とデータが完全に別物なので、あんまりキャラ育てる意欲がわいてこないのは俺だけでしょうか。エピソード的には各キャラを掘り下げる方向でいろいろイベントがあるみたいなので見てみたい気もするんですが、手軽に楽しむって雰囲気はないのでゆとりのある時じゃないと無理かも。
そういうわけで本編の方を少し進めてみました。殆ど同じと言えば同じですが、少しずつプレイが改良されてたり演出が追加されてたり、逆に楽できなくなってたりしました。具体的に言うと、満月の前日は絶対に疲労しなかったのに、今回はいつでも疲労するようになりました*3。だから満月前日にいっきにタルタロスで効率的にレベル上げとかできず、適度にタルタロスを探検するという本来開発者が望んでいたであろうプレイスタイルにならざるを得ないかな、と感じました。
正義コミュの行方が気になるところではありましたが、2度クリアしたゲームをまた一気にプレイするのは疲れるな、と思ったので毎日少しずつプレイしようかと思います。ました。昨日までは。
今日買い物から帰ってきてPS2の電源をいれると、そこに映ったのはペルソナ3フェスの起動画面ではなく、よりによってダイナマイト刑事の起動画面でした。ついついCMを再生したのち*4、無言でまみりんの部屋に向かいます。
「あ、ダーリンいいところに来たね。警官ってどうやったら仲良くなれるの?」
「何してんの」
「ペルソナ3」
「そういうこと聞いてんじゃないって」
「いいから警官のこと教えてよ!」
「無理だって」
「追加版のくせして警官の一人も落とせないの?!」
乙女ゲーと勘違いしてるんじゃないでしょうか。そういえば旧姓でプレイしていますし。まぁあながち間違いではないです。乙女ゲーというよりはむしろギャルゲーかもしれません。
そういうわけで、「あー、遂に奪われたか」と達観した思いでまみりんのプレイを眺めていると、なんか色々つぶやきながらプレイしてます。
「さっそくだけどゆかりが嫌いだ。異性に媚びてない?」
「白い髪の人が気になるんだけど、ボクシング部って入れないの?」
「この曲、借金取りが来て家がピゥインチ〜、って聞こえない?」
人によって感想が違うんだなと興味深い思いです(婉曲的な表現)。
「死神が怖いんだけど、あれ何?」
「同じフロアにずっと居ると出てくるから逃げないとダメだよ」
「あー、シレンの突風?」
「ちなみに高いところなら逃げられるけど、弓を打つと戦闘になるから気をつけてね」
「店長?」
「弓で思い出したけど、逃げる金色を後ろからこっそり戦うのに使えるよ」
「踊る宝石?」
「なんでそこでピータンって言わないの?」
まみりんは真女神転生IIIの時はクリアせずに合体だけで100時間以上かけてたりするような人なので、しばらく俺がフェス遊べる日は来なさそうです。もう一本買った方が早いんじゃなかろうかと思った時、ふと思いました。フェスのデータはすでにあるから、二本目はアペンド版を買えばいいんじゃ?
そういうわけで、ひょっとすると暫く更新しない日々が戻ってくるかもしれません。
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