アクションが好きな人で、前作にあたるメガドライブ版の『ガンスターヒーローズ』*1を未プレイの方なら気にせずに買っちゃいましょう。ゲームそのものは大変面白いですから、Wikiとか見たり見なかったりしつつ遊びこんでみるべきでしょう。
遊ぶとしてどの機種で?ってのが悩みどころですが、ニンテンドーDSだと十字キーが微妙ですし、ゲームキューブのGBAプレイヤーは快適なもののドットが少し荒く見えてしまう感じもありますし、GBAミクロやGBASPなどが画面が引き締まってて綺麗だし持ちやすいので正解かもしれません。
さて。これから俺が書くのは自分の中の思い出を無視できないおっさんゲーマーの独り言です。だからあんま読まないほうが、今後のためにも偏見が無くていいかもしれません。この先は本音で書きますよ、奥歯にものが挟まったような微妙な表現とかする気はないですよ、覚悟はいいですか、いいですね!
- 注1 : ガンスタならゲームギア版やPC版もあるじゃねえか!って捻くれた方も嫌いじゃないですよ。でも俺はオリジナルのメガドラ版が、あの黒いパッドでプレイするのがいいの! ナナメへのはいりっぷりが良くない3ボタンのパッドが好きなの!←ねじれてます。
なんつーか、ガンスタースーパーヒーローズというよりはガンスターヒーローズGBAって改名した方が誤解も少なくなかったんじゃないでしょうか。
いきなり奥歯にネギでも挟まったような物言いで、覚悟がないのは俺でしたってな感じですみません。でも分かる人にはこの一文だけで全ての結論を物語ってると思います。伝われ、俺のこの気持ち! でもこれで終わるのもなんですから、もう少し詳しく直接的に書いてみます。
まぁ何といいますか、前作を想像以上に踏襲しすぎてた感じでした。パーツとかグラフィックそのものは全て書き直しはしてあるものの、あそこまで既視感ただよう面構成までは想像してませんでした。俺の覚悟が足りなかったのかもしれないけれど、他に足りないものが別のところにあったのではないかなぁ(←奥歯にガムが)。
でも、前作との違いはちゃんとあります。まず、ストーリーが追加されたところでしょうか。人によっては歓迎するんでしょうけれど、会話シーンがたびたび挿入されるので個人的にはかったるく思えました*2。難易度によってセリフが変わったりするらしいですが、アクションそのものだけを楽しみたい俺にとってはオプションで会話シーンのオンオフを設定できるようにして欲しかったです。スタートボタンを押せばキャンセルできはするんですが、スタートボタンを押すのも煩わしい俺は短気すぎますか。会話を見るためにゲームやってるんじゃなくて、ゲームしたいから俺はゲームしてるっての!
あと、投げが無くなったのがイタイ。前作とはあくまで違うゲームなんだから気にした俺が負け組だとは思うんですが、正直言って落胆したのは否めません。前作では爆弾を投げ返して敵にダメージを与えたりとか出来たのに、今回は避けるか剣で切るくらいしかできません。前作を忘れないと、忘れてしまわないとダメなのか、俺の内的な努力が不足しているのか……
あと、誰もが気になっているのにこうなって不思議ってのが、アイテムの消える速さ。前作では表示されっぱなしだったのに、今回は2・3秒もたたずに消えてしまいます。たぶんハード上のスプライト表示の制限からこうしたんでしょうけれど、だったらGBAじゃなくてPS2で出してもらった方が嬉しかった気もします。でもどこでも携帯ゲームでガンスターが出来る、って嬉しさをかみ締めた方が幸せなのかもしれないけれど。
悪いことばっかり書いてますが、ちゃんといい点もあります。一度クリアした面はセーブされて電源を切っても先の面からスタートできますし、面毎シーン毎に個別にタイムアタックやスコアアタックが出来るようになってるので、ストイックなプレイを心がけている人にはかなり嬉しい変更点だと思います。また、体力もシーン通過時の数値をセーブしたままコンテニューしてチャレンジできるので、普通に攻略する分にもありがたいと思います。
このゲームはスコアアタックまでやりこむと本作に対する印象も変わってくるのでしょうけれど、いかんせん俺は年を取りすぎたし、仕事してるとゲームにそこまで真剣に時間を費やせなくなってしまった感が強いです。だから俺には本作を語る資格は無いのかも知れない。表層だけ見て、美化された過去の思い出との比較だけしてても無意味なのかもしれない。ファミ通レビューを揶揄できる資格なんて無いのかもしれない。でも”現時点での”本音ってことで書きちらしていきます。次回作に俺たちの思いが届けば、って感じで。
ここまで不満メインに書いててなんですが、ゲームそのものは面白いんですよ。サンダーブレード面だけは心底納得してませんが。キャラを動かすだけでも爽快、ってコンセプトはしっかりと受け継がれている気もしますし、グラフィックなども申し分ないですし。文句つけるほうがおかしい気がします。と言うか、変わってて欲しかったところが変わってなくて、変わって欲しくなかったところが変わってた、ってところかもしれません。なんとなく、ユーザーだけでなく製作側も前作に囚われすぎたのかなぁ、って感じですね。
そんな俺はおとなしくPS2で発売予定の『ガンスタースーパーヒーローズ・トレジャーボックス』*3を購入して、思い出に浸る幸せを追求していこうかと思います。パンが無ければケーキを食べればいいじゃない、の精神で。
- 注2 : これ書くと反発も強いと思いますが敢えて書きます。トレジャーの作品ってゲームデザインのセンスは抜群なのに、ストーリーとか会話文での演出では楽屋オチ直前だとか野暮ったすぎて見てられないのとか多く思えませんか? 文字で会話シーンとか挿入したりだとか、肉声で変な会話流したりとかそんなんは一切なしで、無声映画のように動きだけで演出してくれた方がいいんですけど。そうです、俺は『エイリアンソルジャー』の信者です。会社は違いますが似たような観点からすればSFCの『スーパーメトロイド』も超好み。
- 注3 : 『ガンスターヒーローズ』と『ダイナマイトヘッディー』とあの『エイリアンソルジャー』の三本立てという奇跡的な内容!
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