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ゲーム

SIREN MANIACS

ゲーム自体をやり込みまくって一年以上たったこの時期だと言うのに、つい先日『屍鬼』を読了した影響からか今頃になって購入。ついでなので部屋を真っ暗にしてクーラーもかけず、実際にPS2で『SIREN』を起動させ、環境音楽っぽくあの音楽を聴きつつ読んでいると、そこにあるのはおぞましくも懐かしい”どうあがいても、絶望”の世界。
ちなみに攻略本ではなく、ゲーム設定などの解説本です。色々な人々によってストーリーなどの考察が徹底的になされている現状ですから、この本にしか書いてない新事実のようなものは特にありませんでした。しかし逆に言えばそこまで想像できるようにわざとジグソーパズルの一部分を取り払い、その周りを異様な情熱で飾りつけているゲーム開発スタッフの執念というものを肌に感じました。
2000円以上する書籍ではありましたが、本書だけでしか読めない短編小説、巻末には伊藤潤二氏による漫画もついてますし、かなり内容が濃くて満足です。『SIREN』が影響をうけたものリストの中に『屍鬼』があって納得しつつも、『ドルアーガの塔』からも影響を受けていたのはビックリ。
懐かしくなったので久々にプレイしてみたところ、やはり怖い。怖すぎる。やり込んでた頃は死にすぎて怖くなくなったとか言っていましたが、久々にやるといい具合に記憶が薄れていてプレイし始めの頃のような恐怖感を再度味わえました。敵に見つかった時の焦燥感は、かくれんぼゲームの異名を取るメタルギアシリーズの比じゃないです。
なんでこんなゲームをプレイできてたんだろう、と素で思うくらいの禍々しさが圧巻で、特にゲーム史上でも類を見ないくらいの緊張感を誇る通称”晴海部屋”にいたっては、最初のふすまを開けるのが精神的に無理でした。外に出ないで餓死した方がマシだ、と思えるくらいの圧迫感ときたら。よくもまぁこんなゲームをクリアできたものです。
『SIREN2』もさぞ濃いゲームになりそうで楽しみだなぁ、と思っていたらタイミング良く公式サイトにて今冬発売とアナウンスがありました。今年中ではなく今年度中になりそうな気もしますが、時間をかけた分だけ異様な禍々しさを備えた存在が生まれるに違いない、とプロモーションムービーを見て確信に近いものを感じています。

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