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映画

ゴジラvsコング

ゴジラVSコングVSネネ 映画

ゴジラSPがハードSFでIQ180くらいの知的な作品だとすると、当作品はIQマイナス20(主に人間たちのせい)と感じます。ただ、物語の整合性が良くなる代わりに戦闘がしょぼかったりするくらいなら、この塩梅の方が正解だと思います。だってメチャクチャ面白いですし。面白さって理屈や整合性だけじゃないってのは男塾といった漫画作品が証明してくれてると思います。

冒頭のトーナメント戦みたいな演出で、これが頂上決戦だと視覚的に分かる仕組みで盛り上がりますね。大怪獣同士のド迫力の戦闘シーン、どれもこれも凝ってて、小さな子どもであっても楽しめる作りと思います。息子と4DXで見ましたが、席が揺れまくって堪能できました。

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予告編がネタバレ配慮してて、終盤のあの展開を完全に隠蔽してたのは見事ですね。ファン心理をわかってくれてて、それでいて劇場に足を運びたくなるような、世紀のビッグタイトル対決の魅力を見せてくれる予告、実にいい。

ただ販売店、おめーはダメだ。パンフ売り切れとかある作品だと、中身を見なくてもパンフだけ買うことがあるんですけど、今回はそういうことがなかったので助かりました。メガゴジラの存在を全く知らない状況で鑑賞できてよかったです。逆に販売店としてどうすればいいんだと言われたら、答えに困りますけど。メカゴジラだけ名札のみにして、、、はムリがありますかね。

どっちを勝たせるのかというのが気になって皆も劇場に行ったかと思います。息子にどっちが勝つと思う?ときいたら「ゴジラ!」と言うんですが、パパ的にはコングが守護神って扱いだから負けるわけにはいかないだろうと勘ぐって「コングかなぁ」と答えてたんですけど、こうくるかぁ、と感心しました。お互いの格を下げない形で、この悩ましい問題をうまく処理できたのは素晴らしいですね。それでいて最後の共闘シーンにより、どっちのファンであっても満足感が得られる作り、本当によく考えられてると思います。

なんでここまで考えられるスタッフが人間のシーンだけああなんでしょう。悪い意味でハリウッドのお約束になってて驚かされます。前作に比べればまだマシなんですが、戦闘シーンの計算高さに比べると、なんでこうなっちゃうの?という思いは否めません。まぁ怪獣のシーンであっても、あとから冷静に考えると「このシーン要るかな?」と思わなくもないんですが、ゴジラが地球の中心に炎を吐くシーンが必要だからコングを地中世界に行かせる!くらいの強引さがあったほうが、ド迫力なシーンを堪能できるんですから正解でしょう。

そう考えるとますます人間要るの?と思う次第ですが、スポンサーや評論家に人間ドラマ用意しろって言われてるので、仕方なく添え物的に自覚して出してるだけなのかもなぁ、と邪推してしまいました。もう次回作、人間全く出ないくらいの勢いでもいいんじゃないでしょうか。

俺たちは人間ドラマとか見に来たんじゃねぇ、怪獣プロレス見たくて来てるんだ!くらいの強引さで次回作はお願いしたいところです。

髑髏島での最後の壁画、キングオブモンスターズの最後の骨、がここに来て見事に伏線回収されて大満足です。この先もモンスターヴァースシリーズは続くようですが、ここまで凄いの作っちゃうと次はどうなるんだろうと心配してしまいますが、迷わずに息子と二人で4DXで鑑賞しちゃうと思います。

楽しかったー!

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