作者の広江礼威氏のサイトを見るとファニーな印象を受ける方も多いのではないかと思いますが(特に管理人紹介とか)、この作品そのものはかなりハードな仕上がりです。なんせコミックス三巻の帯には船戸与一氏の推薦文が帯にのってるくらいですから。
「闇の中で何かが蠢いている。世界の暗渠を見据える透視力。スピーディな展開。軋み音を立てる暴力シーン。意思と肉体の華麗なるアンサンブル。これは紛うことなきエンタテインメントの豪速球である。」
男勝りのセクシーなお姉ちゃん(とは言え媚びてる感じがしなくていい)が銃を打ちまくって爽快感も満点、他の漫画じゃ見れないような言い回し(海外ハードボイルド作品がお好きなのでしょうか)が多くて渋さも満点。
キャラ立ちもしっかり成されていて、読む人によって思い入れの出てくるキャラは違ってくるのではないでしょうか。個人的にはバラライカの姉御がお気に入り。優雅で、威厳があって、恐ろしいところが。そんなクールなキャラが多い作品なので、巻末のおまけ漫画のはじけ具合に驚く人も多いのではないでしょうか。やはりあの管理人紹介は伊達じゃなかったのだぞ、と。
どうも同人誌なども出されているそうなので読んでみたくなりました。やっぱおまけ漫画みたいなノリで楽しませてくれるんじゃないかなぁ……と思って調べてみたら、あれれ、18禁のところにそれらしいお名前が……ますます読んでみたくなりました!(違う意味で!)
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