正直言ってゼルダコレクションキャンペーンのために購入したのですが、これが思わぬ拾い物でした。誤解されやすいのですが、ちゃんと一人でも遊べるモードがあります。
「ハイラルアドベンチャー」なるモードは、2Dゼルダの新作と思ってもらっていいです。GBAなくてもGCコントローラーでも遊べますよ。4人のリンクのフォーメーションを変更して謎を解いていくのが新鮮です。グラフィックも2Dと3Dがうまく融合した感じで、とてもキレイです。しかし真骨頂はGBAを使っての同時プレイです。基本的には協力しながら進んでいくのですが、コース毎に点数やランキングがつくので、友情と裏切りが背中合わせな感じが絶妙です。瀕死の仲間をボスに投げつけて殺してしまい、倒れた仲間がこぼした点数を奪ったりするのが楽しすぎます。でもそんなことばっかりしていると、コース終了の採点アンケートで「闇の勇者」認定されるかもしれませんのでほどほどに。
対戦モードの「シャドウバトル」では対人プレイ専用かつGBAでしかプレイできませんが、GBAの利点を活かした作りになっているのでプレイする価値はあります。普通のゲームならTVで4分割してるので相手の様子が丸分かりなのですが、GBAの中を覗き込みでもしない限りは相手の様子は分かりません。うっかり入った穴の中に待ち構えていた相手から矢をくらったり、緊張感がある対戦が楽しめるでしょう。
個人的に一番楽しかったのは、もう一つの対戦モード「ナビトラッカーズ」です。正直コレが一番オマケっぽく感じてたのですが、プレイしたら印象が完全に逆転しました。これもGBAがないとプレイできないものの、COM戦もできるので一人でもプレイできなくもないのですが、やっぱり対人戦が楽しすぎ。TVからの音声ナビを頼りにGBAの画面の中でアイテムを探すのですが、意外に色々な駆け引きが生じてきて油断できません。ナビがかなり自然でノリが良く、本当にTVの中に人がいるかのような錯覚さえ感じます。始める前は「え〜、一試合十分もやるの?」と思ってたのに、終わったときには「えっ、もう十分たったの?」と驚くくらい、没頭してプレイしてました。
最初はゼルダディスクキャンペーンを見たときは、任天堂大丈夫かなぁとも思ったのですが、今回の件ではこれでよかったと思います。任天堂のゲームは本当にプレイしないと面白さが分からないものがある、と改めて思い知らされました。それに、中古ソフト撲滅キャンペーンをするのではなく、こういった新品ならではの利点と住み分けを提供してくれる任天堂は、本当にゲームを愛しているのだなぁ、と再確認できたのも良かったです。
ソフトだけでなくGBAを揃えないといけないのでハードルは高いですが、それだけの価値はあるかと思います。小学生ならGBAも人数も揃いそうですが、社会人ともなるとそうもいきませんし。こういう楽しいゲームを見せられると、子供二人作って家族四人でプレイしたいなぁ、という気分にまでなってきます。少子化問題も多人数ゲームで解決!となるといいのになぁ。
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