どんなゲームなのか説明が難しいですが、しいて言えばボタン操作の少ない「レミングス」*1でしょうか。ピクミンという生き物を指示して、宝物を運んでもらったりしていくゲームなのですが、一度に100匹までピクミンが出てくるというのに簡単なボタン操作でそれぞれ指示が出せるのが凄いところです。
箱庭みたいな世界の中、各々のキャラが生物として生きてる感じがして、生態系すら感じさせるのも独特です。おまけ要素として生物図鑑があるのですが、凝っていて見もの。
本作は前作までの不満要素を完全に払拭し、新要素もプラスし、それでいてスムーズに遊べ、一般向けにも隙のない作品となっているので安心してお勧めできます。前作がすぐ終わっちゃったので心配な方もおられるかもしれませんが、本作はボリュームたっぷりです。本編もエンディング見ただけじゃ半分くらいしかプレイした内に入りません。対戦モードやチャンレンジモードもあって、遊びつくすのが大変です。とは言え一回あたりのプレイ時間が短いし、日数制限も無いから割と好きなときにプレイを中断できるので、忙しい社会人にも安心してお勧めできるかと。
個人的に凄いと思ったのが、チュートリアルの親切さ。これぞ任天堂節。マニュアル読まずにちょっと始めてみるか、と思ってそのまますいすいプレイしちゃって、クリアするまでマニュアル見てないのに気付かなかったのは凄すぎました。
難易度の絶妙さも凄いですね。難しすぎず、優しすぎず、といったバランス感覚が素晴らしい。上級者には多少物足りないかも知れませんが、適当にやってるとあっさりとピクミンが大虐殺されるので油断なりません。それに、もうちょっと難しくてもいいかなぁ、と思いつつもそれはそれとして楽しんでプレイできてしまうあたり、素晴らしい。作業プレイと感じさせない工夫が仕込まれているからでしょうね。
とにかく楽しいから、実際に触ってみて!としか言いようがないですね。可愛さとは裏腹な、割とシビアで、でもどこか愛しい世界が待っていると思いますよ。
- 注1 : レミングスという生物をゴールまで導いてあげるパズルゲーム。とにかく大量にレミングスが死ぬ死ぬ死ぬ。ある意味生命の尊さを教えてくれるゲーム。
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