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日記

シナモンバレンタイン

「嶽花さん、すみません、この日に出社してもらえませんか?」
「分かりました(即答)」
「じゃあ代わりにこの日を休日にしますね?」
「分かりました(即答)」
という会話が2月に入って10回前後行われるくらいスケジュールが激変していたわけですが、全ての質問にイエスでしか答えてなかったら、自然と14〜16日が連休になってました。闘劇予選があるし、遠くから知人も泊まりに来るんでラッキー!と思ったんですが、よくよく考えたら職場でチョコとか貰えないスケジュールですね、コレ。
とは言え、実際の話、職場の人からチョコとか貰っても嬉しくないし、むしろお返しをしないといけないからお互い面倒だと思うのですよ。だからまぁ今回こんなスケジュールになって二重に嬉しかったりします。バレンタインなんて、あってもなくても一緒だしなぁ、という感じです。
こんな事書いてると読者に敵を増やしそうですが、むしろ10年前の俺から刺されそうだと思った。
「というわけなんだよね、まみりん」
「どういうわけよ、ダーリン?」
「だから、チョコくれなくてもいいよ、ってこと」
「えー、なにそれー」
「今更チョコ一つでどうのこうの言う間柄でもないでしょ、俺ら」
「なんでダーリンはこういう儀式的なことを大事にしないわけ?!」
「ぎ、儀式って……」
「とりあえずわたしはチョコあげるからね!」
「いや、甘いものそんなに好きじゃないし、貰ってもあんま食べないし……」
「食べなくてもいいから貰いなさい!」
10年前の俺よりも目の前のまみりんに刺されそうなので、結局チョコを貰うことになりました。まみりんが持ってきた紙包みを開けると、こんな可愛らしいぬいぐるみが入ってました。

「で、チョコはどこなの?」
「良く見てよ、シナモンが持ってる黄色い星の上にあるでしょ?」
小指の先ほどのチョコが載ってました。
え、これだけ……?と呆然としてると、まみりんはぬいぐるみをがしっと掴んで向こうに行ってしまいました。
え、マジで……?と呆然としていると、まみりんが戻ってきました。
「あ、そうそう、ダーリン、忘れてた」
なーんだ、別にチョコ用意してるんだ。と思ってる俺に、まみりんはこう言いました。
「ホワイトデーは期待してるからね」
そして居間に行って、ラグナロクを開始しました。こうなると数時間は何もしません。
とりあえず目の前に残されたちっちゃなチョコをぺろりと食べ、そして思うのでした。
このような悲劇を繰り返さない為にも、バレンタインはあってはならない!(宗旨替え)

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