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PS2

サイレントヒル2

結論から言うと、あまり楽しめなくて残念でした。発売後二年ほどたっていた上、『SIREN』をプレイし終えた直後だったのが全ての敗因でしょう。あらゆる娯楽作品は出来る限り、発表された時期に味わうのが無難だと言うのを再確認した次第です。
『biohazard』がハリウッド映画だとすれば、『サイレントヒル』はフランス映画の香りがすると思います。派手さがあまりなく、芸術的な風格までもありますから。しかし『SIREN』がストーリー面での吸引力がかなりのモノがあったのに対し、淡白すぎるように見えてしまったのも否定できません。渋めの話だとは思ったのですが、そのためか緩急が感じられないとでも言おうか。
また、3D視点の変更が頻繁で、自分がどこに向かっているのか迷う瞬間が多いのも気になりました。ひたすら同じような街中を歩かされるはめになったりするのもマイナスポイントです。
あと、ホラーゲームとして見るとどうかと思うのが、怖くない、という点でしょうか。敵や背景もそうとう不気味なのですが、そこまで敵が強くない(ハードモードをしていないので断定するのもなんですが)し、基本的にプレイヤーを驚かせようという演出があまり無いので、ただたんに不気味な風景の中を適当に敵を倒しながら適当に回復しつつだらだら歩いていく、という印象が強く感じられました。
悪いゲームじゃないとは思うんですけどね、自分にとっては心のゲームには成りえませんでした。鑑賞する順番をしくじったかな、といったところです。未プレイな1や3の評判の方が良いらしいので、機会があったらそちらもプレイしてみて実際のところを見極めたいところですね。


※2006/07/16追記
映画版を鑑賞した後で、やっぱり三角頭というキャラクターは秀逸だったよなぁ、と思ったのでいろいろ検索してみたところ、ゲームクリア当時は良く分かっていなかったストーリーの深い部分に言及しているサイトを発見しました。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/keiya/kousatsu/silenthill2.html
こちらの記事を読んだ後では、本作に対する印象がかなり良くなりました。考察などをしようとすると、受け皿の奥深さに気付く、という構成になっていたみたいですね。感心しました。
2は思い返してみれば印象的なイベントが多かったものの、それらが単調な移動シーンの多さで上書きされてたかな、という気がしました。映画監督はどうも2のストーリーを映画化したく、まずは1を映画化されたようなので、2の映画化にはかなり期待大ですね。

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