前作である『敷居の住人』だけでなく、アダルトっぽい内容の『どうにかなる日々』でさえも淡々とした描写をされていましたが、その作風は本作でも健在です。淡々としているようでいても、ちゃんと毎回なだらかながらも起承転結が用意されているあたり、構成力の確かさを感じます。
女装癖のある男の子とボーイッシュな女の子の交流を描いていますが、あまり性的な内容ではなく精神的な係わり合いの話になっているものの、だからと言って爽やかなわけではないです。これを読んでると小学生には小学生の悩みや人間関係があったよなぁ、としみじみ思います。あそこは大人の社会の縮図のようなものだったなぁ、と。
コミックス1巻発売当時の月刊コミックビームには、コミックスとは違うバージョンのカバー、という変わった付録がついていました。
今まで30年以上生きてきたけど、書籍に二重にカバーつけたのはこれが初めてです。なんか楽しい。
あと、インタビューを発見できたのでこちらも参考にどうぞ。
コメント