【オートアサシノフィリア】
Autoassassinophilia
自分が殺されることに性的な興奮を感じること
上記のような物騒な性癖をもつ高校教師が主人公であり、かなり扇情的なタイトルですからかなり衝撃的な内容かと思って手にしましたが、実際に読んでみるとむしろ静かな作品と思いました。すくなくとも、第一巻時点では。
登場人物とその内面の掘り下げが丁寧にされていて、これから起こるであろう波乱に向けて、静かに物事が進んでいっている、といった印象をうけました。まだ猟奇的な事件はいっさい起こってないし、グロテスクな描写はほとんど無いにもかかわらず、妙な緊張感があります。
とはいえ展開が遅いわけでもなく、1巻最後の時点では淡々とながらもテンポよく話が進み、これから絶対に何かが起こるのだろう、と思わせるものがあります。それは気のせいではなかったようで、最終ページには次巻予告がありました……2016年発売予定で、次巻完結、と。
Kindleだと無料で第一話が試し読みできますし、対談記事もありますので、興味をもったら一読されてみてはどうでしょうか。
ここからどう完結にむけて話が進むのか、実に興味深いです。
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