PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
映画

クロッカーズ

麻薬、黒人、貧民街。このキーワードだけでも明るい要素は感じられないと言うのに、冒頭からそういう展開はないぞと言わんばかりのスタッフ紹介シーン。麻薬を扱っている映画は極端に明るいか極端に暗いかが多いと思うのですが、この作品は後者ですね。かなり骨太な作品です。
黒人社会の抱える病理とも言える問題を見せつけ、それを冷めた目で見ている白人社会の視点もさり気なく演出している優秀な社会派ドラマ。それでいて、ラストシーンの列車の演出に代表されるように、大人向けの娯楽作という面も失っていない。
ただ黒板の内容をノートにコピーアンドペーストして抽象的な言葉とだけ捉えておくよりも、こういう作品を授業で見せた方が実感がわくし、生きた勉強になると思うのですけどね。それがたとえ演出された映画という虚構であろうとも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました